■ キーワード:レーザ加工,レーザ誘起グラフェン,触覚センサ 図2■発表の様子 謝■辞■参考文献 慶應義塾大学■理工学部■機械工学科■( ■ ■年度■国際会議等参加助成■■■■ ■ ■ ■■■■■)■准教授■高橋■英俊■ルで筆者の研究室に所属する後期博士課程1年の学生が口頭発表を行った1)。本研究は、レーザ誘起グラフェン(LIG)が形成された斜立したポリイミドのカンチレバーをセンサ素子に用いた六軸触覚センサに関する研究である。レーザ誘起グラフェンとはポリイミドなどのポリマーに対してレーザ照射することで形成される多孔質グラフェンであり、ひずみに対して電気抵抗が変化するひずみゲージとして利用できる。そのため、LIGひずみゲージが形成された斜立したカンチレバーを複数、ゴム材料中に配置することで、各ひずみゲージの抵抗変化の違いから多軸方向の力を計測できる。本研究では、ポリイミドフィルムをUVレーザ照射によって8本のカンチレバーを持ったセンサ形状に加工し、各カンチレバーの根本にCO2レーザを照射することでLIGひずみゲージを形成した。その後、加熱による斜立プロセスによってカンチレバーを斜立させ、ゴム材料中に埋めることで六軸触覚センサを試作した。試作した触覚センサは三軸方向の力と三軸周りのトルクに対して異なる抵抗変化を示したので、提案するプロセスが六軸触覚センサの製作に有用であることが示された。 ■本国際会議への参加・研究発表は、公益財団法人天田財団の国際会議等参加助成の下に行われました。ここに、厚くお礼申し上げます。■1.開催日時 ■ ■ ■年■■月■■日(月)~■■月■日(水)■ 2.開催場所 ■オーストリア■ウィーン■Hilton Vienna Park■ 3.国際会議報告 ■■■■■■会議概要■■IEEE Sensorsはセンサデバイスの製造や応用に関する国際会議であり、IEEE Sensors Councilが主催となって毎年開催されている。今回は節目となる25回目の開催であり、記念講演や記念イベントなども行われた。また、Welcome Receptionはウィーン市庁舎の大ホールで、バンケットにあたる25th Anniversary Ballはハプスブルク家の王宮であったホーフブルク宮殿内で行われるなど、開催都市であるウィーン市との協力関係がうかがえる。 本年度は、投稿された854件の中から採択された475件と、IEEE Sensors Letter掲載論文からの172件を合計した647件(口頭329件、ポスター318件)の論文が発表された。発表内容は、データプロセッシング、AI、センサシステム、物理・化学・光学・バイオセンサ、マイクロ流体システム、センサ製造やパッケージングなど全16分野に分かれており、その中ではデータプロセッシング・AIに関する発表件数が一番多く、全体の13%程度を占めていた。 来年度は、 ■ ■年■■月 ■~ ■日にかけて、日本の神戸ポートピアホテルで開催される予定である。■ ■■■■ ■発表概要■■本会議では、“6-axis force-torque sensor utilizing four pairs of standing laser-induced graphene cantilevers”というタイト図1■25th Anniversary Ballの様子 1) R. Nakashima and H. Takahashi, “6-axis force-torque sensor utilizing four pairs of standing laser-induced graphene cantilevers,” Proc. of IEEE Sensors 2023, 1345, Vienna, Austria, Oct. 29 - Nov. 1, 2023. − 489 −■■■■■■■■■■■■■ ■ ■の参加報告■
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