天田財団_助成研究成果報告書2024
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AF-2020228-B3一般研究開発助成AF-2020229-B3一般研究開発助成レーザー加工,医療中赤外レーザ,レーザ樹脂加工,ファイバレーザ,Fe:ZnSeレーザtokita@laser.kuicr.kyoto-u.ac.jpレーザー加工フォトニックタイムストレッチOCT,フェムト秒ファイバレーザー,微細加工masuzuki@mail.doshisha.ac.jp時田 茂樹鈴木 将之− 44 −レーザプロセッシングレーザプロセッシングキーワード連絡先メールアドレスキーワード連絡先メールアドレス[応用分野]京都大学 化学研究所 教授[応用分野]同志社大学 理工学部電子工学科 教授中赤外パルスレーザによる透明樹脂の微細加工超高速フォトニックタイムストレッチ光干渉断層計によるレーザ加工中における材料内部の可視化 可視〜近赤外光に対する級数係数が小さいガラスや樹脂などの透明材料の加工に、波長2.5〜5µmの中赤外レーザが有用であると考えられている。中赤外レーザ光を直接発生でき、将来的に更なる高出力化が可能な新規固体レーザ技術、ならびに、中赤外レーザを用いた樹脂加工技術の確立を目指し、Fe:ZnSeレーザ、および、中赤外レーザによるプラスチック光ファイバの融着接続に関する基礎実験を行った。開発したErファイバレーザ励起QスイッチFe:ZnSeレーザは、波長約4µmで発振し、最大ピークパワー1.1kWを達成した。また、波長2.8µmのErファイバレーザを使用して、プラスチック光ファイバ(POF)の融着接続を実証した。この技術は接着剤や他の処理を必要とせず、レーザビームを分割する必要もないため、効率的かつ簡便にPOFを加工することが可能である。本研究提案の目的は,フォトニックタイムストレッチ(PTS)技術を用いてMHzフレームレートの速度で動作可能な光干渉断層計(OCT)の開発を目指した偏波保持ファイバレーザーの開発を行い,従来技術では実現できない高速イメージング技術の開拓に開拓に取り組むことである.レーザー開発に関しては,非線形増幅ミラーと散逸ソリトン動作を融合したモード同期ファイバレーザーの開発を行い,繰り返し周波数6.6 MHzの全偏波保持ファイバレーザーの開発に成功した.PTS分光法に関しては,SMFと高速の光検出器,オシロスコープを用いて,フレームレート10MHzでスペクトル計測を行うことに成功し,スペクトル分解能0.07 nmを実現できた.得られたスペクトル分解能はOCTにおける干渉縞を計測することがに十分可能な分解能であり,これら開発した要素技術を組み合わせることで,PTS-OCTを実現できる見込みを得ることができた.

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