第20回レーザー応用プラズマ計測に関する国際シンポジウム(LAPD20)開催報告1.概要2.会議の特徴キーワード:レーザー計測,プラズマ診断,レーザー生成プラズマこの度は貴財団の支援により令和5年9月10日から15日にかけて第20回レーザー応用プラズマ計測に関する国際シンポジウム( ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■)を文部科学省自然科学研究機構核融合科学研究所と北海道大学主催で京都ガーデンパレスホテルにおいて無事開催することができました。本シンポジウムは2年に一度開催されますが、コロナ禍の影響により、延期され前回 ■■■年に米国で開催されて以来4年ぶりの開催となりました。通常本シンポジウムの参加者は80名程度ですが、今回は、通常の開催より参加者が増え14か国■■■名の参加者となりました。そのうち、将来の科学研究を担う世界中の大学院生が総勢■■名参加しました。本シンポジウムではレーザー応用計測に関する最新の研究成果について世界のトップクラスの研究者が集い議論します。本シンポジウムの特徴として、通常は異なる会議で議論する磁場閉じ込め高温プラズマの研究者と、基礎プラズマや産業応用プラズマなどの低温プラズマの研究者がレーザー応用計測を通じて、一堂に会して議論することに特徴があります。口頭発表、ポスター発表を含めて■■件の発表がありました。高温プラズマ計測は■■件、低温プラズマ計測は■■件であり、総発表数では高温プラズマが過半数を占めましたが、口頭発表は高温プラズマ計測■■件、低温プラズマ計測■■件とほぼ同数の発表が行なわれました。口頭発表において高温と低温の発表件数を同数程度にしたことが、高温、低温の両コミュニティの相互交流を活発にしたと思います。全体集合写真自然科学研究機構核融合科学研究所( ■ ■年度国際会議等準備及び開催助成■■■ ■ ■ ■■■■ )准教授上原日和3.会議内容の報告基調講演では現在国際協力で建設が進められている国際熱核融合実験炉(ITER)のレーザー、マイクロ波計測の責任者であるGeroge Vayakis博士によるITERにおけるレーザー、マイクロ波計測の現状と将来の核融合実証炉における計測の展望についての発表がありました。今回は ■回、■■周年の記念開催であり、記念講演として当シンポジウムを■■■■年に提案、開始された九州大学村岡克紀名誉教授、および当シンポジウムの運営に長らく携われてきた欧州核融合研究コンソーシアム(EUROFusion)のTony Donne教授による記念講演が行われました。村岡教授は高温プラズマから始まったレーザー計測の低温プラズマへの適用の歴史について講演され、Donne教授は高温プラズマのレーザー、マイクロ波計測の発展の歴史について講演されました。ポスターセッションでは■■件の発表があり、9月11日と9月12日に分けてそれぞれ約30件ずつの発表を行いました。ポスター発表の前に各発表者がスライド1枚で2分間で内容を報告するプレポスター発表を行いました。これにより参加者はポスターの内容を事前に把握することができ、ポスターセッションでの活発な議論につながったと思います。発表内容ではレーザートムソン散乱計測に関する発表が最も多く、■■件ありました。村岡教授の講演では、■■■■年に行われた英国のカラム研究所のグループによる旧ソ連のトカマク(ドーナツ状の磁場閉じ込めプラズマ装置)でのルビーレーザーを用いたトムソン散乱計測の結果が引用されました。この計測によりトカマクで電子温度基調講演の様子− 451 −
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