天田財団_助成研究成果報告書2024
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キーワード:国際会議,アジア・パシフィック,■■■■ ■ ■,レーザー学会 3.国際会議報告 2.開催場所 函館プレミアホテルCABIN President (〒■■■■■■■■■北海道函館市若松町■■-■■)■1.開催日時 Fig.1: 全体写真  ■ ■年■月■日~■日■アジア・パシフィックレーザーシンポジウム、通称APLSは、1998年に第一回が開催されている。当時はレーザー核融合用ドライバとしての高出力レーザー開発およびターゲット・プラズマ物理に関する最先端の研究成果交流を主眼として、日本、中国、韓国の当該分野研究者が一堂に会して開催されたシンポジウムである。日本側からは阪大の中塚正大教授等が本会議の発起にご努力されたと聞き及ぶ。その後、日本、中国、韓国の持ち回りにて、隔年開催で継続されてきたが、いつからか当該シンポジウムが網羅するトピックスがレーザー分野の広い分野に拡張され、中国の黄山で開催されたAPLS2012では、もはやバイオ光計測、光情報工学を取り込んだ総合レーザー関連シンポジウムに変わっていた。 前回の第11回APLSは、中国の西安で2018年に開催され、招待講演者でプログラムを埋めた形で行われたため日本からも多くの参加者を数えた。これまでの日本開催は、2008年に名古屋でレーザー学会年次大会と併設で開催され、2014年4月にはOptics and Photonics International Congress (OPIC)と併設でレーザー学会主催によりパシフィコ横浜で開催された。ご存じの通り、OPICは10を超す専門国際会議がクラスター的に開催される会議体である。APLSのそれまでの経緯から、当該レーザー研究分野のコミュニティー交流という点にも開催の意義が大きかったため、OPICの規模の中の交流は希薄感が否めなかったのは事実であった。そこで、2020年開催の第12回APLSは、単独開催としてレーザー学会主催で実施しようということになり、レーザー学会理事会で承認された。 さて、その開催準備を2019年夏から開始し、開催場所として函館を選び、基調講演、招待講演、そしてスポンサーシップの依頼をほぼ完了したのが2020年1月でありcall-for-paperのチラシもレーザー学会年次大会で配布させていただいた。しかし、にわかにコロナ禍の感染者数が慶應義塾大学■理工学部電気情報工学科■( ■■■年度■国際会議等準備及び開催助成■■■■ ■■■ ■■■■ ) 教授■田邉■孝純■増加したことから、3月には止むを得ず1年延期することをAPLS副議長であるChang Hee Nam教授、Ruxin Li教授をはじめInternational Advisory Bordsのメンバーに諮り決定した。この時点ではまさか開催が実現するのが3年後の2023年になるとは予想もできなかったが、その後、コロナ禍は収まることなく計3度の延期を余儀なくされた。この間、もちろんリモート開催あるいはハイブリッド開催という選択肢はあったが、本シンポジウムの目的は、アジア・オセアニア地域を米国、欧州に次ぐ第3のレーザー研究開発拠点として確立させるための研究ネットワークとコミュニティーの構築とその維持にあり、単なる研究成果発表会ではないという視点から、100%対面開催にこだわった。CLEO-PR2022がハイブリッド形式で開催された昨年もまだ海外研究者の参加が容易ではなかったことから、さらに1年の延期を昨年3月に決定した。結果的に、今後は、隔年開催のCLEO-PRと重ならない周期で開催していくことができることになり、毎年アジアでのレーザー国際会議を開催することができる体制になった。 今回、開催場所は函館市を選んだ。函館へのダイレクトフライトがない中国、韓国の参加者には少々不便をおかけしたが、期間中は非常に天候に恵まれ、参加者は函館の海の幸に舌鼓を打つことができたようで、参加者からは非常に好評であった。最終日には参加者全員で五稜郭と函館山の観光を行い、Closing Sessionを兼ねたバンケットには全参加者の65%が参加し会議の成功を分かち合うことができた。今回は、こういった懇親の機会を用意することに会議運営側は注力したが、リモート開催では得られない久々の研究者同士の和やかな交流の場を復活させることができたことは、会議に参加いただいた皆様をはじめ、関係各位のご努力、さらには本財団助成によるところであり心より感謝いたします。 − 448 −第■ 回アジア・パシフィックレーザーシンポジウム■ff■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■ ■■■■■■■ ■ ■■■

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