天田財団_助成研究成果報告書2024
349/508

3.実験結果■・■接合界面のミクロ組織表2に爆着材■,■および■の光学顕微鏡による接合界面の観察結果を示す.いずれも爆着材特有の波状界面が形成されており,爆着材■および■では界面付近に空隙が見られた.これは,マグネシウム合金の板厚を大きくしたことで爆着時に加わる衝撃力が変化し,接合界面に空隙を生じたものと推定された.圧延後ではいずれも平坦な界面が得られ,空隙は消滅していた.■・ 接合界面の■■■組織■■■■■■■■,■および■の圧延前における接合界面■■■組織を図3に示す.全ての試料で接合界面に中間層の存在が確認できた(図中の赤矢印部分).■■■■■■■■,■および■の圧延後における接合界面■■■組織を図4に示す.中間層は圧延前には一層構造であり,圧延後は二層構造となった.この二層構造のうち,マグネシウム合金側およびアルミニウム合金側の層をそれぞれ■■■■■■■および■■■■■■ とする.線分析および点分析結果より,圧延前の一層構造の中間層はマグネシウムリッチなγ■■■■■■■■ 相であり,圧延後の二層構造の中間層は,■■■■■■■および■■■■■■ はそれぞれマグネシウムリッチなγ■■■■■■■■ 相およびアルミニウムリッチなβ■■■■■■ 相であると推定された.圧延前の■■■■■■■■においては特に,図3ff■■■■ff■■に示すように観察箇所によって中間層の厚みが大きく異なり,その生成状態が不均一であった.図5に圧延後試料における中間層の厚みをまとめたグラフを示す.圧延回数が多い■■■■■■■■で最も中間層が厚くなり,その中でも■■■■■■ (β■■■■■■ 相)の厚さが爆着材■および■と比べて大きくなっていた.これはマグネシウム合金板厚が厚い試料ほど圧延回数が多くなり,試料が高温に晒される時間が長くなることが影響していると考えられる.またγ■■■■■■■■ 相と比べてβ■■■■■■ 相の活性化エネルギーが小さく,β■■■■■■ 相のほうが成長しやすい8)ために,圧延後試料においてβ■■■■■■ 相の厚さが大きい傾向が得られたと考えられる9■10).その生成・成長機構については更なる調査を要する.表2Sample Aの圧延前後(a), (d),Sample Bの圧延前後(b), (e)およびSample Cの圧延前後(c), (f)の接合界面組織図3■■■■■■■ff■■■■■ff■■■およびff■■■■ff■■■における図4■■■■■■■ff■■■■■ff■■■およびff■■■における圧延前の接合界面■■■組織圧延後の接合界面■■■組織− 347 −

元のページ  ../index.html#349

このブックを見る