メルトプールが形成されることがわかった. る.また,コーティングする際に境界面で酸化が起きずに加工できていることがわかった. 5.結言■謝■辞■参考文献■DEDを用いたHS-LMD方式によるギヤ歯面へのコーティング手法を提案し.そのプロセス及び造形結果を調べた.以下に得られた結果をまとめる. 1) ヘリカルギヤのような複雑な形状においても,良好な本研究は,公益財団法人天田財団の研究開発助成のもとで行われたもので,ここに感謝の意を表します. ■■ Ahn, D. G., “Directed Energy Deposition (DED) Process: State of Art,” International Journal of Precision Engineering and Manufacturing-Green Technology 8(2021), pp. 703–742. ■ Schopphoven, T., Gasser, A., Backes, G., “EHLA: Extreme High-Speed Laser Material Deposition: Economical and effective protection against corrosion and wear,” Laser Techik Journal 14(2017), pp. 26–29. ■■ Li, T., Zhang, L., Bultel, G.G.P., Schopphoven, T., Gasser, A., Schleifenbaum, J.H., & Poprawe, R., “Extreme High-Speed Laser Material Deposition (EHLA) of AISI 4340 Steel,” Coatings 9(2019), 778. − 337 −2) レーザノズルの位置によって,コーティング層の付き具合や幅が異なることがわかった.回転中心からX軸方向に適切なオフセットをとることで,歯面に良好なコーティング層を形成することができた. 3) コーティング層と母材境界ではCr元素がなだらかに変化しており,緻密な接合が得られていると推測でき4) 従来の熱処理に比べ硬さは劣るものの,表面から内部に向かい徐々に硬さが減少するため,耐折損性の観点からは望ましい特性であることを確認した.
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