AF-2021031-C2奨励研究助成(若手研究者枠)AF-2021032-C2奨励研究助成(若手研究者枠)塑性加工チタン合金,微小材料試験,ナノインデンテーションyukimi.tanaka@aist.go.jpマイクロ押出し,純Mg,表面テクスチャリングマイクロ押出し,純Mg,表面テクスチャリングfunazuka@eng.u-toyama.ac.jp田中 幸美船塚 達也− 30 −塑性加工塑性加工キーワード連絡先メールアドレスキーワード連絡先メールアドレス[応用分野]産業技術総合研究所 工学計測標準研究部門 主任研究員[応用分野]富山大学 学術研究部工学系 助教マイクロ材料試験技術を用いた耐熱チタン合金の塑性変形機構の解明ナノテクスチャ工具を利用したマグネシウム合金のマイクロ微細管成形技術の実現本研究では,航空機用エンジン材料として用いられている耐熱チタン合金であるTi-6242SおよびIMI 834を対象に,微小材料試験を用いて,微細構造の影響を考慮した塑性変形機構を明らかにすることを目的とした.ナノインデンテーション試験を用いて,各結晶粒の機械的特性を評価するとともに,微小曲げ試験および微小引張試験を用いて,数個の結晶粒を含む試験片に対して材料力学試験を行い,微細構造の不均一性を考慮に入れた変形挙動評価を行った.本研究では,室温下および高温下での耐熱チタン合金の塑性変形挙動の違いについて評価を行った.また,室温下における耐熱チタン合金のDwell fatigue強度低下のメカニズムについて,微視的な観点から検討を行った.これらの試験,評価で得られた知見を総合し,耐熱チタン合金の塑性変形メカニズムに関する知見を得た.近年,医療,電子機器,化学といった様々な分野で塑性加工技術を用いたマイクロスケール部品の生産性の向上が注目を浴びている.その中でもマイクロ押出し加工は微細部品成形加工技術の一つとして,産業界からも多くの注目を集めている.本研究では,Mgのマイクロ後方押出しにマイクロからナノスケールのテクスチャ工具を用いて,工具接触面積の低減,潤滑剤の保持による成形性の安定化を図る.パンチ表面にマイクロスケールの溝を付与し,パンチ表面の性状の影響を調査した.パンチ表面の溝がマイクロ押出し成形性に及ぼす影響を,押出し荷重,成形後のビレット形状,パンチへの凝着量,製品のミクロ組織分析から観察した.パンチにナノテクスチャを付与することで,押出荷重は低下し,パンチへの凝着を抑制した.加えて,加工中の材料流動性が向上した.
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