AF-2021002-A2重点研究開発助成 課題研究塑性加工,材料試験プレス加工,材料モデリング,データ同化 a-yamana@cc.tuat.ac.jp東京農工大学 大学院工学研究院先端機械システム部門 教授山中 晃徳− 17 −塑性加工データ同化を用いた金属板材の材料モデリングと 超高精度プレス加工シミュレーションの実現プレス加工技術は、我が国のものづくり産業を支える最重要技術のひとつであるが、超高精度なプレス加工シミュレーションを短時間で実現する技術(いわばデジタルツイン)の確立が求められる。本研究では、ベイズの定理に基づくデータ同化を活用した材料モデリング手法と超高精度プレス加工シミュレーション技術の開発を目的とし、最終的に開発した技術を産業界で利用しやすい形(ソフトウェアなど)で提供することを目指した。研究期間内に、開発したデータ同化手法を用いた材料モデリング手法を実証するために、はじめにアルミニウム合金の単軸引張試験とDIC計測したひずみ分布データからHill’48降伏関数とSwift式のパラメータの逆推定が可能であることを示した。次に、アルミニウム合金板材の穴広げ加工試験とのDIC計測したひずみ分布データからYld2000-2d降伏関数のパラメータおよび摩擦係数が逆推定できることを実証した。
元のページ ../index.html#19