■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■・ ■逐次曲げの加工事例■■■■■■の軟鋼板を使い,曲げ機のトライアルを実施した.■図20は, 本の深い曲げを左右対称に付与したものである.右図は経路が外側に膨らむ例で中央面がへこむ.一方,左図は経路が内側にへこむ例で中央面は逆に膨らむ.これは経路上の曲げ限定の加工であることが原因である.■図21は,トップ面が■字であるモデル「■レイル」をまねて加工したものである.■本の深い曲げを順(①⇒④)に加えることで, 枚のフランジと側壁と■枚のトップ面で構成する加工ができることが分かった.■図22は,前報で報告した浅い曲げを多数加えた意匠用加工品と深い曲げを組合せた加工も実現できた.これは,一部の領域にのみ浅い凹凸が出るように事前に加工①し,最後に深く大きな曲げを か所加工②したものである.■図20■ 本の曲げ経路による加工品■(パネル周囲のテープは怪我防止用で加工後に養生)■図21■■本の曲げ経路による■レイル加工品■図22■浅い曲げと深い曲げの複合加工品■謝■辞■5. 結論 ■逐次曲げ加工の挙動を把握するために,加工条件を変えて■字経路の曲げ加工を行い,次の知見を得た.■・曲げ経路途中の転進角度が大きいと,曲げが浅くなる.■・材種や板厚を変えて変形抵抗の強いワークを使って加工すると加工に要する荷重は増えるが,肩折れが低減し曲げ品質があがる.■・反復回数を減らすと■度に深く曲げるため,加工に要する荷重は増える.一方,極端に回数を減らさない限り,曲げ品質は大きく悪化しない.■■併せてプレス部品加工時に生じるスプリングバック対策に適用できないかを検討した.ハット部品の壁に曲げを入れて底面とフランジ面を平行にする矯正を試し,次の知見を得た.■・反った壁に対し,フランジ面に平行に曲げを入れる矯正では,ほぼフランジ面を平行にできるが壁高さが低くなる.■・反った壁に対し,フランジ面に垂直に曲げを入れた矯正では,あまり改善できず,形状凍結ビードの機能を果たせなかった.■本研究は,公益財団法人天田財団の研究助成(■■■ ■ ■■ ■■■■)の支援のもと実施しました.また,研究の推進にあたり,広島大学■日野隆太郎先生には多くのご助言を賜り,広島県立総合技術研究所の岡野仁主任研究員と岩谷稔主任研究員には制御系の開発等に尽力いただきました.ここに,深く感謝の意を表します.■− 154 −
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