天田財団_助成研究成果報告書2024
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■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■高さ α■角度 β■4. 逐次曲げの活用事例 ■・■■追加工によるスプリングバック矯正■逐次曲げ加工単体では,成形の自由度に限界がある.そこで,プレス成形で生じるスプリングバックへの対策など他用途で使用できるかを検証する.■なお,標準の軟鋼板では,スプリングバックの度合いが少ないことから,ヤング率の低い■■■■系アルミ(■■■×■■■■)を使い,ハット曲げにおける竪壁の反り対策で使用できるか検証する.■ここでは,押込み深さ■■■■■のハット曲げを実施し,■■曲げ機で簡単に加工できるように中央から加工品を半分に切って■組の試験片(図18)を作成する.この試験片の底部とフランジ部が平行になるような矯正ができるかを次の■種類の対策で検証した.■①1本の少し深い曲げを壁に水平に加える.■②2本の浅い深い曲げを壁に水平に加える.■③形状ビードのように浅い曲げを壁に垂直に加える.■図18■スプリングバック対策としての曲げ矯正■図19,表2に矯正した結果を示す.①,②とも角度βを ■■度程度(■度が平行)まで矯正できたが,高さαは低くなった.①と②の高さでは, 本入れた②の高さαの方が高く,曲げる本数を増やすことでさらに高くなる.■③は,垂直に加えた加工が浅く,わずかな改善にとどまり,当初想定した形状凍結ビードとして機能しなかった.■矯正前■①水平1本■②水平2本■③垂直1本■83.4mm■98.8mm■102.6mm■-88.1mm■49.33deg■2.37deg■41.71deg■2.45deg■図15■アルミ■■■■■■ff上),ハイテン■■■■■■ff下■の加重■図16■アルミ■■■■■■,ハイテン■■■■■■の曲げ角と肩折れ角■■■・■■④⑤その他の項目(サイズや加工速度)■④加工ワークの寸法(図17)と⑤加工速度の影響についても同様にデータを取得したが,①経路,②半副回数や③材料違いほどの明確な差異が出なかった.これらのデータについては,紙面の関係で割愛する.■図17■加工済みパネル■(左:幅 ■■,中:幅 ■■(標準条件),右:幅■■■)■図19■曲げ矯正後の様子■表2■曲げ矯正の結果■− 153 −

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