天田財団_助成研究成果報告書2024
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■・■■③材種と板厚の影響■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 図14■加工済みパネル(左から軟鋼板,アルミ,ハイテン)■ 図11に,加工経路を変更した場合の“曲げ角”と“肩折れ角”のグラフを示す.■折れ線グラフから,■■度経路の曲げ角は標準経路と同様にカーブ経路上の断面■と■で浅くなる一方,■■度経路は直線曲げに近くなり,曲げ角は浅くならない.■棒グラフの左右の肩折れ角度を見ると,転進角度が■■,■■,■■度と大きくなるほど,端部直線で片側に偏る.転進角度の小さい■■度経路は,直線加工に近く,曲げ角度や肩折れ角の合計は,他に比べて各断面での変動が少ない.■図11■加工経路変更時の曲げ角と肩折れ角■■・■■②反復回数の影響■■逐次成形では,繰り返し加工が不可欠であり,加工時間が課題の■つである.そのため,繰り返し回数を削減した場合に,加工にどのような影響を与えるかを検証する.■ここでは,繰り返し回数■回の標準条件に対し,■,■回と繰り返し数を変更して加工した.■■■図12■繰り返し■回ff上■,■回ff下■に変更時の加重■繰り返し回数を■回と■回に変更した場合の加重のグラフを図12に示す.少ない回数では全経路で押込加重が増加する.一方,回数を■回に増やしても標準の■回に比し,押込み加重が減少する傾向は見られず,回数を増やす利点はなかった.■同条件の“曲げ角”と“肩折れ角”を表したグラフを図13に示す.曲げ角および肩折れ角とも繰り返し数を変更しても形状への影響はほとんど出ない.■このことから,今回のような■字加工では,肩ローラが被加工ワークに食い込むような繰り返し数(■~ 回)まで減らさなければ,曲げ品質に影響を与えない.■図13■繰り返し回数を変更時の曲げ角と肩折れ角■被加工ワークの材種と板厚といった変形抵抗を変更した場合の加工への影響を検証する.標準条件は■軟鋼板■■■■に対し,■■■■系のアルミ■■■■■と■■■級のハイテン■■■■を用いて加工した(図14).■材種と板厚を変更して加工した場合の加重を図15に示す.図7の軟鋼板■■■■のグラフと比較すると,アルミ■■■■では最大加重は約 倍に,ハイテン■■■■では約■倍に増加した.また,カーブ経路にて急激に加重が立ち上げる傾向は緩やかになり,繰り返しの加工順番の通りに加重が増加する傾向となり,反転することはほとんどない.■図16に材種と板厚を変更して加工した時の“曲げ角”と“折れ角”を表すグラフを示す.■この曲げ角の折れ線から,軟鋼板■■■■をアルミ■■■■やハイテン■■■■といった変形抵抗の高い材種と板厚に変更すると,曲げ角度が浅くなるとともに,肩折れ角も極端に少なくなることがわかる.曲げ角度が全体的に浅くなる傾向は,アルミやハイテンのスプリングバックが強く発生することが原因の■つと考えられる. − 152 −

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