天田財団_助成研究成果報告書2024
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■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■次に,加工済みパネルの“曲げ品質”の形状評価を整理横軸に曲げツールの移動距離(加工位置)を取った折れ線グラフを示す.■本の折れ線は,■回の繰り返し(押込量■■■■■の■回目,・・・,押込量■■■■■の■回目)加工における,各回の加工時の加重を示す.また,縦に入れた点線は,S字経路[端部直線→カーブ→中央直線→カーブ→チャック側の端部直線]の各境界を示す. 図7のグラフから,次の2点のことが言える. ■点目は■字経路の加工では,カーブ通過時の か所で,加重が増加する 瘤のピークが出るグラフとなる.つまりカーブ通過時では変形抵抗が大きくなる.■ 点目は繰り返しの加工順番が後になるほど,つまり変形が進んだ形状にさらに厳しい曲げを追加工しようとするほど,変形抵抗が大きくなる.ただし,■回目の加工は,中央直線部の領域で,■,■回目より加重が高くなるなど,一部の加工領域で反転する場合もある.■図7■標準条件での押込加重■した結果を図8に示す.このグラフは,図5上図の断面■~■における“曲げ角”を折れ線で,“肩折れ角”(左側と右側肩折れの合計)を棒グラフで示したものである.■また,加工の再現性を示すために,繰り返し数■■の結果も併記しており,同条件での加工では,バラつきが少なく,再現性があることが分かる.■折れ線(曲げ角)は,右下がりの傾向にあり,チャックから遠い断面■側ほど曲げ角は大きく,曲げが浅い.チャックに近い断面■側ほど曲げ角が小さく,曲げが深い.また,カーブ経路上の断面■と■では,局所的に曲げが浅くなる.■図8■標準条件での曲げ角と肩折れ角■以上のことから,押し込み量一定で加工した場合でも,経路位置によって変形抵抗が変わり,曲げ角度が一定にならない.対策として,経路位置によって見込み分の押し込み量を増減する制御を行うことである程度は改善できる.■■左右の肩折れ角(図8棒グラフ)の比較をすると,カーブや中央直線では左右均等である一方,チャックから遠い(断面■)側では右側の折れ角,近い(断面■)側では左側の折れ角が大きくなる.つまり,端部直線領域では曲げ中心から幅方向のワーク端部までが長い側の方が,変形抵抗が大きく,肩折れが大きくなる傾向にある.■ ■■・■■①加工経路の影響■転進角度が■■,■■,■■度の■種類の加工経路(図6)の逐次曲げ加工を行った.加工済みパネルを図9に,転進角度が■■度と■■度にて加工した加重のグラフを図■■に示す.■図7の標準条件と比較すると, か所のカーブ経路で急増していた加重が,■■度経路では低減し,■■■度経路では極端に増加した.これは転進角度が大きいほど加工パネルの形状剛性が上がり,追加加工時に変形抵抗が増えることが原因である.■ 図9■加工済みパネル(左から■■■■■■■■度経路)■図10■■■度(上)と■■度(下)経路での加重■− 151 −

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