AAll箔箔ナナシシ AAll箔箔アアリリ 図11試験後のコンデンサの外観図12押出材の引張特性得られた凝縮物の粒が不均一に大きくなったので,Zn粒をAl箔で包んで,真空蒸留を行ったところ,比較的均一な粒の凝縮物を作製できた.図12に押出材の引張特性を示す.押出比40での結果を示す.3.4%ZnはAl箔ナシの結果で,特性が悪化しているが,Zn量は4%まで含有し,Zn量の増加とともに引張強さは大きくなり,1.5%Znで200MPa以上となった.謝辞参考文献4. 結論本研究では,サーボプレスを用いた押出加工による高強度・高耐食性Mg-Zn合金板材の作製について検討した.得られた結果をまとめると以下の通りである.(1)原料AZ91マグネシウム合金で,真空蒸留を行い,得られたマグネシウム凝縮物をビレットとし,サーボプレスを用いた押出温度375℃,押出比R7~R9の押出加工により高純度Mg-Zn合金板材を作製できる.(2)押出材の硬さはZnが含有し,純マグネシウム押出材より8HV程大きくなる.(3)押出材の耐食性は,0.1mm/y程と良好になる.(4)マグネシウムの真空蒸留において,Zn粒をAl箔で包むことにより,適切なマグネシウム凝縮物が作製でき,押出比40,Zn量1.5%以上で引張強さ200MPa以上となる.本研究は,公益財団法人天田財団一般研究開発助成により実施した研究に基づいていることを付記するとともに,同財団に深く謝意を表します.また,本研究の実験に従事した真田凌弥氏ならびに本研究の押出加工にご協力いただいた本校技術室橋本安弘氏に感謝致します.1)日本塑性加工学会:マグネシウム加工技術,(2004), コロナ社.2)日本マグネシウム協会:現場で生かす金属材料シリーズマグネシウム,(2009),工業調査会.3)鎌土重晴, 小原久:マグネシウムの先端的基盤技術とその応用展開普及版,(2018),シーエムシー出版.4)井上誠, 島政司, 会田哲夫, 松澤和夫:軽金属, 5599(2009), 637-641.5)井上 誠,松澤和夫,会田哲夫,高廣政彦:軽金属,6666(2016),119-123.6)井上誠:天田財団助成研究成果報告書,3333(2020), 140-143.− 134 −
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