■・■■摩耗表面の観察 摩擦発熱の加工中において,ほとんどの回転治具の回転Co / erutarepmet 00000000//Co / ytivitcudnoc lamrehTCo / ytivitcudnoc lamrehT / erutarepmet Co / erutarepmet noitareneg taeH / erutarepmet noitareneg taeH KmW 040 KmWnoitareneg taeH040 noitareneg taeH■■・ ■熱伝導率との関係■■回転治具の種類によって350℃以上を保持する時間に違いがあることがわかった.保持温度に影響のある物理定数として熱伝導率がある.そこで,各種治具と熱伝導率の関係について調べた.図5に,発熱治具SKD11(a)および発熱治具SKD61(b)における各種回転治具の熱伝導率と350 ℃以上の保持時間の関係を示す.回転治具がSKD11やSUJ2の場合では100 s以下であったが,回転治具がステンレス鋼系の場合では100 s以上であった.この保持時間はほかの回転治具に比べて大きい.これはステンレス鋼系の熱伝導率が他の回転治具よりも低いため7),摩擦面の温度が上昇しやすく,回転停止後の温度上昇や350 ℃以上の保持時間に関して良好な結果が得られたと考えられる.■は止まることはなかった.つまり,回転治具と発熱治具との組み合わせでは接着は生じなかった.そこで,摩擦発熱後の回転治具および発熱治具の表面を観察した.図6に,発熱治具SKD11(a)およびSKD61(b)に対する摩擦後の各種回転治具の表面状態を示す.回転治具や発熱治具において,焼付きの形跡は見られなかったが,各回転治具の表面には回転による直線状の跡が観察された.同様に,発熱治具SKH51においても線状の跡が観察された. 図3■SKD11における摩擦発熱温度と加工時間の関係 図4■SKD61における摩擦発熱温度と加工時間の関係 600500SUJ2400300200100100600500400300200100100600500SCM440SKD61400300200100100200300400500600600500400300200100100200300400500600(a) 回転治具:合金鋼 (b) 回転治具:ステンレス鋼 (a) 回転治具:合金鋼 (b) 回転治具:ステンレス鋼 Working time / sWorking time / sSUP9SCM440SKD11200300400500Working time / s600SUS304SUS310SSUS316LSUS327L1SUS430200300Working time / s400500600SUP9SUJ2SUS310SSUS304SUS327L1SUS43050403020106010012014016080Holding time / s50403020106010012014016080Holding time / s(a) 発熱治具:SKD11 (b) 発熱治具:SKD61 SUJ2SCM440SUJ2SUP9SUS304SKH51SKD11SUS430SUS327L1SKD61SCM440SKH51SKD11SKD61SUS327L1図5■熱伝導率摩と加工保持時間の関係 SUP9SUS304SUS310SSUS310S− 104 −
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