天田財団_助成研究成果報告書2023_2
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− 56 −レーザプロセッシングAF-2021243-C2奨励研究助成(若手研究者枠)レーザ加工CO2レーザ,レーザ加工,ポリプロピレン,ポリエチレンテレフタレートn_kame@gifu-u.ac.jp岐阜大学 電気電子・情報工学科 助教亀山 展和CO2レーザによる樹脂シートの薄膜加工技術に関する研究筆者らが開発したCO2レーザを用いて樹脂シートを部分的に薄くする加工方法は,銅のベースに樹脂シートを密着させた状態でレーザ照射を行うことで,部分的に薄膜を作成することができる.この方法をポリプロピレン(PP),ポリエチレンテレフタレート(PET),ポリスチレン(PS),ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)に適用したところ,PP,PET,PSで薄膜形成が確認されたがPTFEでは確認されなかった.これらの樹脂は熱的性質が類似している一方,PP,PET,PSは温度が上がると流動性を示すが,PTFEは流動性を示さない.また,厚みの異なるPPとPETのシートを用いた実験では,厚いシートがより厚い薄膜を作ることが分かった.また,2次元熱モデルの数値シミュレーションにより,薄膜形成におけるベースの冷却効果は小さいことが示された.以上より樹脂の流動性が薄膜形成に重要な特性であり,樹脂の流動により薄膜が形成されることを明らかにした.

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