2.開催場所 キーワード:酸化物,シリコン基板,分子動力学計算 謝 辞 参考文献 2023年6月26 –30日 シンガポール サンテックコンベンションセンター 図1 会場となったサンテック・コンベンションセンター IUMRSとはInternational Union of Materials Research Societiesの略で、日本の材料学会(MRS-J)を含む世界各国の材料学会の集まりです。各国のMRSが持ち回りで開催している会議で、今回はシンガポール材料学会の主催でシンガポールのサンテック・コンベンションセンター(図1)で開催されました。 初日の開会式後には2019年ノーベル化学賞受賞者のBinghamton University の Michael Stanley Whittingham 教授の特別講演がありました。携帯電話から電気自動車まで広く使われているリチウムイオン電池の開発で2019年にノーベル化学賞を受賞しました。リチウム電池は2022年で開発50年を迎えますが、現在までにまだ理論上のエネルギー密度の25%の効率しか達成していません。現在、Whittingham 教授はBattery500コンソーシアムにおいて、現在のリチウムイオンバッテリーのエネルギー密度を5倍に向上させ、1キログラムあたり500ワット時のエネルギーを提供することを目指しているそうです。 神奈川県立産業技術総合研究所 電子技術部 (2022年度 国際会議等参加助成 AF-2022254-X2) 統括専門研究員 金子 智 1.開催日時 2.国際会議報告 図2 ノーベル化学賞2019年受賞Whittingham 教授、吉村教授、著者、Murugavel教授と 著者は、表面・薄膜のシンポジウムで「Prediction of Orientation of Epitaxial MgO Film Deposited on Si Substrate」と題した発表を行いました。シリコン基板上での酸化マグネシウムの成長を分子動力学計算で予見し、実験結果と一致することを報告し1)、同じ手法をグラフェンに応用した結果2)も紹介しました。質疑では格子不整合とドメイン不整合に関する質問がありました。National University of SingaporeのSergey Kozlov教授からで、講演後にも議論させていただき、該当する数本の論文をメールで送付しました。 会場では台湾成功大の吉村教授と議論していたところ、吉村教授の知己であるWhittingham 教授に声を掛けていただき一緒に議論させてもいただきました。 本国際会議の参加には公益財団法人天田財団の国際会議等参加助成のご支援をいただきました。ここに厚く感謝申し上げます。 1) Satoru Kaneko et al :Appl. Surf. Sci.,586 (2022), 152776. 2) Satoru Kaneko et al : Sci. Repo., 12 (2022), 15809. − 466 −(IUMRS-International Conference of Advanced Materials) IUMRS-ICAM2023
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