1) A. Vogel J. Noack, G. Hüttman and G. Paltauf: Appl. Phys. 2) 角井泰之・川内聡子・寺川光洋・佐藤俊一:レーザー3) R. Yasukuni, D. Minamino, T. Iino, T. Araki, K. Takao, S. Yamada, Y. Bessho, T. Matsui, and Yoichiroh Hosokawa: Biomed. Opt. Express 12 (2021) 1366. 4) T. I. Rukmana, G. Moran, R. Méallet-Renault, G. Clavier, T. Kunieda, M. Ohtani, T. Demura, R. Yasukuni, Y. Hosokawa: APL Photonics 5 (2020) 066104. 4.結言■謝■辞■参考文献 本研究ではフェムト秒レーザー照射によって生じる熱弾性応力の機械的作用がハイドロゲルに与える影響に関して,ヤング率と分子透過性の観点から検証を行った.その結果,フェムト秒レーザー集光点近傍ではハイドロゲルのマクロな構造変化が生じ,数%のヤング率減少や分子透過性の向上が起きることが示唆された. 本稿で報告した成果以外にも実施した,フェムト秒レーザー穿孔法による単一植物細胞への分子導入実験では,高強度のフェムト秒レーザーパルスを単発照射したタバコBY-2細胞の細胞壁・細胞膜の分子透過性が上昇することで,レーザー穿孔法による分子導入効率が改善する可能性を報じている4). 既存の研究の中でハイドロゲルのパターニングを行う技術は多数報告されているが,ハイドロゲルの機械特性を部分的に変化させる方法はあまりない. 近赤外フェムト秒レーザーの三次元空間選択性を生かし,細胞外基質や生体膜の機械特性をナノ・マイクロメートルスケールで局所的に改質することで,これまでにない機能性生体材料の開発へつながることが期待される. 本研究の遂行にあたりご支援いただきました公益財団法人天田財団に厚くお礼申し上げます.また実験に協力をいただきました奈良先端科学技術大学院大学・物質創成科学領域の山田荘平博士,岡野和宣博士,高尾晃平君,Ridho Priyo君に感謝いたします. 研究, 709-713(2017), 45. B 81 (2005) 1015. − 424 −
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