助成研究成果報告書Vol.35
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図5 共晶組成(La2O3: WO3 = 20mol% : 80 mol%)での実験で得られた蛍光を示すサンプルのXRDと、破砕後蛍光部分を示す部分のみのXRD結果 ■結果として、単離は不可能であった。蛍光を示すUnknown相は、他の相と分離はしておらず、少なくともミクロンスケールで混合されていることが示唆される。このXRDデータから、ピーク強度に変化があったものの、そのピークから結晶相の解析をするには至らなかった。 付けられる。 一方で、蛍光を示したサンプルのみ、 Unknown相が確認できた。よって、無容器溶融法によって合成された相が蛍光を示すためには、Unknown相の含有が必要であることがわかる。 ■・ ■試料の組成検討 共晶組成 (La2O3: WO3 = 20mol% : 80 mol%)における新規白色蛍光を確認したものの、Unknown相を含む多相のXRDピークが得られていた。そこで、Unknown相の合成量を増やすべく、仕込み組成を変化させて実験を行った。 図■■■■■リッチ組成ff■■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■■■■■■■で合成した試料の■■■結果■ 図■■■■ ■■リッチ組成ff■■ ■■■■■■■ ■■■■■■■■■■■■■■■■で合成した試料の■■■結果ff上■蛍光なし(下)蛍光あり■ ■図3に、WO3リッチ組成(La2O3: WO3 = 18.75 mol%:81.25 mol%)で合成した試料のXRD結果を示す。試料は無容器実験において溶融したものの、サンプルは蛍光を示さず、かつUnknown相の生成も見られなかった。 ■一方、La2O3:リッチ組成(La2O3: WO3 = 21 mol%:79 mol%)で合成した試料では、Unknown相の生成が見られ、かつその試料は蛍光を示した。また、共晶組成における実験と同様に、蛍光を示さないサンプルも得られることがあった。その場合、Unknown相は含まれておらず、やはり蛍光を示す相がUnknown相であることを示唆していた。 ■・■■蛍光試料の単離検討 蛍光試料の単一相合成条件を得ることは非常に困難であることが予想されたため、合成後試料からの単離が可能か検討した。具体的には、共晶組成(La2O3: WO3 = 20mol% : 80 mol%)での実験で得られた蛍光を示すサンプルを破砕し、紫外線下で蛍光を示す破片のみを収集し、単離を試みた。図5にXRD結果を示す。 ■・■■試料の組成分析結果 蛍光を示したサンプルの電子顕微鏡およびEDX結果を図6に示す。EDX の場合、結晶の六ヶ所の部分の測定を行った。その結果、W と La の平均比率が7:3であった。しかし、測定したサンプルが単一相ではなかったため、測定した部分に光らない部分も含まれている可能性があり、信頼度が低いと考えられる。また、その比率で XRD の同定を行ったが、困難であった。 ■また、同様のサンプルでEPMA測定を行った結果、W と La の平均比率が65:35~75:25の範囲であることが示された。チャージアップをしており信頼性は低いものの、EDXの結果とも合わせると仕込み組成より若干Wリッチの組成であることが示唆されている。一方、単離試験から明らかな通り、Unknown相と多相の分離ができていない条件での組成分析であり、Unknown相の組成を正確に言い表しているとは言い難く、参考程度の値である。 − 409 −破砕前破砕後

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