塑性加工− 33 −キーワード連絡先メールアドレス[応用分野]熊本大学 先端科学研究部 助教AF-2019045-C2奨励研究助成(若手研究者枠)塑性加工ラスマルテンサイト,マイクロ引張試験,力学特性kwak@msre.kumamoto-u.ac.jp郭 光植本研究では,先進鉄鋼材料の強度特性を担う重要な組織の一つであるラスマルテンサイトについて,実用上重要となる中炭素鋼ラスマルテンサイト組織を対象に,一つのパケットからマイクロスケールの微小試験片を切り出し,引張試験を行うことで単一パケット構造体の力学特性を系統的に調査した.中炭素鋼ラスマルテンサイトでは炭素量の増加に伴い組織形態および基地強度が変化するにもかかわらず,単一パケット構造体では低炭素鋼と同様に降伏挙動の晶へき面方位依存性が見られた.また,引張荷重を与えた低炭素鋼ラスマルテンサイトのバルク試験片の中から微視組織要素に対応する微小試験片を採取し、マイクロ引張試験片を行った.低炭素鋼ラスマルテンサイトの単一パケットおよび単一ブロック構造体において,予ひずみの導入により降伏強度が上昇した.このことは,予ひずみ導入中に発達した転位組織に起因すると考えられる.マイクロ引張試験による大変形を受けたラスマルテンサイトの力学特性評価
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