塑性加工塑性加工− 25 −キーワード連絡先メールアドレスキーワード連絡先メールアドレス[応用分野]東京大学 大学院新領域創成科学研究科 准教授[応用分野]岐阜大学 スマート金型技術研究センター 特任教授AF-2019017-B2一般研究開発助成AF-2019019-B2一般研究開発助成塑性加工,フレキシブルデバイス,ウェアラブルデバイス銅薄膜,マイクロコルゲーション,塑性加工seiichi-takamatsu@edu.k.u-tokyo.ac.jp塑性加工熱間鍛造,酸化スケール,直接観察y_tsuchiya@ma.ccnw.ne.jp高松 誠一土屋 能成近年,柔軟性と伸縮性を持ったIoTデバイス・センサが実用化されようとしている。デバイスが柔らかさを獲得することで従来の硬いデバイスでは不向きであったヒトのバイタルデータのセンシングやモニタリングを可能にすることが出来るようになった。しかし,このようなウェアラブルデバイスの実用化には,特にデバイスを構成する配線に,高い導電性と電気抵抗値が変化しないという特性を持ちつつ伸縮性を持たせる必要がある。本研究ではコルゲート加工によって縦波構造を作製し,プリストレッチした基板に張り付けることで,高い伸長率(100%以上)をもつ縦波状の金属配線を安定して作製した.先行研究に比べてより伸長率が高く,サイクル試験も良好な結果(50%ひずみで破断まで100回以上引張可能)を示し,かつ抵抗値の低い(<1Ω/cm)配線を作製できた.実際にLEDを点灯させることが出来たことからも,ストレッチャブル配線として有用であると考えられる.一次スケールの除去後連続的に摩擦試験を行う装置を考案し,摺動面の直接観察と摩擦試験片の表面観察を行って熱間摩擦試験における酸化スケールと潤滑剤の関係を調べた.1)無潤滑試験,潤滑試験とも脱スケールによってしごき距離に伴う摩擦係数の変動が小さくなり,安定した変化を示した.2)無潤滑下の試験では脱スケールのほうが試験初期に高い摩擦係数を呈した.潤滑下の試験では脱スケールのほうが摩擦係数が小さく距離による変化が小さかった.3)加熱ままのスケールは摺動によって断続的に大きく厚く破壊して摩擦抵抗や変動が大きくなる.しかし試験初期では表面粗さが小さいので無潤滑下の試験では摩擦係数が小さくなる.脱スケール材は表面粗さが大きいために無潤滑下では摩擦が高い.しかし潤滑下では表面突起の形状が滑らかなために潤滑剤の性能が発揮され摩擦係数が小さくなった.またこの酸化膜は細かく破壊するので安定した摩擦を維持した.銅薄膜マイクロコルゲーション塑性加工による その場観察機能付き熱間2工程摩擦試験機の開発及び 次世代フレキシブルデバイス用伸縮性配線の研究開発摩擦挙動に及ぼす潤滑剤と酸化スケールの相互作用の影響
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