助成研究成果報告書Vol.35
207/462

■■謝■辞■参考文献 (2) SPSでは350~500℃の温度範囲で、熱間押出し加工(3) 結晶の配向に異方性があり、SPSでは加圧方向と平行にa軸が配向し、熱間押出しでは押出し方向と平行にb軸、垂直にa軸が配向した。 (4) SPS試料は焼結温度450、500℃試料では同様の組織を示し、550℃試料では組織が粗くなり、600℃試料では大きな結晶粒が観察される。押出し試料は500℃試料で大きな空隙が観察される。 図13にSPS試料の焼結温度および押出し試料の押出し温度に対するビッカース硬さ変化を平行断面と垂直断面について測定した結果を示す。どちらの試料も焼結温度、押出し温度の上昇にともない硬さは減少している。特にSPS試料ではその変化が顕著である。これは結晶粒の成長と密度低下の影響であると考えられる。押出し試料では押出し温度の上昇にともなう硬さの低下は小さい。また、SPS試料と押出し試料ともに平行断面と垂直断面で硬さの違いは小さく、結晶異方性は示されたが、硬さの異方性は小さいと考えられる。 では350~450℃の温度範囲で緻密な試料が得られた。 本研究は公益財団法人天田財団による一般研究開発助成■■■ ■■■■■■■■ の支援を受けて遂行されたものである。ここに感謝の意を表する。■ 4.結論 (1) SnとSeをメカニカルアロイング(MA)することで、約30分で合成が始まり、4時間でほぼ100%のSnSeが合成できる。 (5) SPS試料のZTは、測定温度400℃以上で大きく上昇し、焼結温度450℃試料において最大でZT=0.81が得られた。また、熱間押出し試料のZTもSPS試料と同様に、測定温度400℃以上で大きく上昇し、押出し温度350℃試料において最大でZT=0.62が得られた。 (6) 焼結温度と押出し温度が上昇すると硬さが減少した。どちらの作製方法とも硬さによる異方性は小さいと考えられる。 1) L.-D. Zhao et al, Nature, 508 (2014), 373-377. 2) Z. Wang et al, Scripta Mat., 136 (2017) 111-114. 3) Z. Wang, et al., Scripta Mat., 146 (2018) 119-122. 4) Y. Li, et al., Energies, 8 (2015) 6275-6285. 5) H. Liu, et al., J. Ele. Mat., 46 (2017) 26292633. 6) Z. Wang, et al., J. Mat. Sci., 53 (2018) 9117-30. 7) Z. Wang, et al., Adv. Ele. Mat., 5 (2019) 1900079. 8) F.K. Lotgering, J. Inorg. Nucl. Chem., 9(1959) 113-123. 9) Y. Li, et al., J. Alloy Compd, 669 (2016) 224-231. − 205 −

元のページ  ../index.html#207

このブックを見る