助成研究成果報告書Vol.35
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塑性加工塑性加工− 16 −キーワードキーワード連絡先メールアドレス連絡先メールアドレスキーワードキーワード連絡先メールアドレス連絡先メールアドレス[応用分野][応用分野]茨城大学 工学部機械システム工学科 講師[応用分野][応用分野]香川大学 創造工学部 准教授AF-2018014-B2一般研究開発助成AF-2018017-B2一般研究開発助成加工熱処理,高強度材料低合金TRIP鋼,加工熱処理,残留オーステナイト,ベイニティックフェライト,引張特性junya.kobayashi.jkoba@vc.ibaraki.ac.jp塑性加工摩擦攪拌接合,薄鋼板,突合せ点接合yosimura@eng.kagawa-u.ac.jp小林 純也吉村 英徳近年,カーボンニュートラル実現に向けた輸送機器の構造部材に用いられる先進高強度鋼に関する研究開発が進められている.その高強度鋼の中でも,残留オーステナイトの変態誘起塑性(TRIP)を利用して高強度・高延性を実現した低合金TRIP鋼は次世代輸送機器用の高強度鋼として注目されている.本研究では,低合金TRIP鋼板の機械的特性向上を目的として,残留オーステナイト量増加や微細分散化のための加工熱処理方法に熱間圧延を選択し,加工熱処理を施した低合金TRIP鋼の引張特性と微細組織を調査した.A3温度以上に加熱した後に熱間圧延し直ちにオーステンパー処理を施すことで,超高強度を有する低合金TRIP鋼板の延性が増加した.また,残留オーステナイト量も増加させることができ,高いTRIP効果が期待できる鋼板を開発することができた.摩擦攪拌接合の新技術として,薄板の接合を試みた.汎用に用いられるアルミではなく,硬度が高くツールの損傷が激しいステンレスSUS304を対象とし,かつ報告例が少ない0.1mmの薄板材にて,重ね合わせではなく,突合せによる接合の方法について確立した.本研究では,点接合までを目標とし,その技術の確立を図った.ツール初期荷重によるツール押し込み位置の手法を用い,試験片と凝着して摩擦攪拌を起こしやすい超硬工具のツールを選択し,球頭上のツール形状にすること,試験材の裏当て板として凝着が起こらず,適切な摩擦を持つセラミックスを選択することによって,安定して接合が可能となった.接合の評価は,引張試験だけでなく,断面組織観察(EBSD観察)により行った.SUS304のため,撹拌部は加工誘起変態によりα相となっており,かつ微細化され,かなりのひずみが導入されることで接合がなされることが分かった.熱間圧延とオーステンパー処理による低合金TRIP鋼の高強度高延性化0.1mm薄板オーステナイト系ステンレス鋼の突合せ摩擦攪拌点接合法の開発

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