助成研究成果報告書Vol.35
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図23CFRTP板のホットスタンピング時の金型への接着図21 CFRTP板の通電加熱による温度分布(電流4 A)図22ホットスタンピングしたCFRTP板3・1節にてCF露出割合による加熱温度への影響を示した.プレス曲げ成形時にはCF露出割合による加熱温度のばらつきを抑えるため,CF露出割合を20–50%に設定した.図22に曲げ成形後の試験片の外観写真を示す.図11の形状に近いほど成形性が高いサンプルといえる.まず成形温度150°Cで,最も成形性が高かった.ただし完全に対称形状にすることはできなかった.これは高温により図24に各保持時間におけるスプリングバック量と成形温度の関係を示す.図11に示したコーナーA, Bごとにスプリングバック量を示している.融点以下である110°C以下で成形した際にも下死点で保持することでわずかに成図24スプリングバックとプレス条件の関係図25にCFRTP試験片断面のSEM画像を示す.ここでは試験片の成形性を確認するため,コーナーA, Bの箇所を観察した.特に210°C, 5秒で加熱した試験片のコーナーは滑らかな曲線形状を示しており,成形精度が高くなって ,°kcabgnirpS01205101152-02gnitaeH ,°kcabgnirpS ,°kcabgnirpS0102i005℃000000s ,emT03 ,erutarepmet 樹脂が軟化したことが原因と考えられる.一方,加熱時間が高い210°C(保持時間0 s)のとき,成形性が最も低かった.この理由は,図23に示すように,加熱時に樹脂が溶融し,曲げ成形が困難であったと予想できる.また溶融した樹脂が金型に融着し,形状を安定にすることが出来なかったと考える.一方,低い温度(110°C以下)条件では,材料の軟化が不十分であったため,塑性変形が強く起こらなかったと考える.形性が良好となった.下死点で保持することでプレス荷重が試験片に長時間負荷されるためと考える.150°Cで成形した際にはさらに下死点での保持時間によって成形性が向上している.下死点で保持することによって,軟化した樹脂が金型の形状を転写したまま十分に冷却され,その形状を維持できている.これによりスプリングバック量の小さい形状に成形できたと考える.(a) 0秒(b) 5 秒(c) 10 秒Temperature fallTemperature fallTemperature fallwith20℃Holding time, sThermocouplewithout240℃10504030105010020-105040302010-10501005040302010-1050100Corner ACorner B200Heating Temperature, ℃150Corner ACorner B200Heating Temperature, ℃150Corner ACorner B200Heating Temperature, ℃150Fusionbonding− 151 −

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