助成研究成果報告書Vol.35
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(1) 接合に成功した場合,攪拌の開始を示すと考えられる接合中の荷重上昇が発生した.一方,不成功時で(2) 回転数が上昇するほど初期荷重が低い条件におい(3) 初期荷重および回転数がいずれも高い場合に高強(4) 接合部のマクロ試験の結果,接合部における金属組 ■■ ■ 参考文献■■■る様相が表れていた.ツールの球頭部に接触していたと思われる箇所では,結晶粒が徐々に大きくなっていた.以上のことから,金属組織が攪拌され,供試材の突き合わせ面が接合していることが確認された.■が変形しているもののひずみ量としては小さい.接合強度が高いものについては,裏面(図下面)でもひずみが大きくなっており,ツールおよび裏当て材との摩擦によるねじれのせん断が表層から強く入ることが常用であると思われる.中央部はツール中央であり,周速が低いにも関わらず,かなり攪拌され,全体的に微細化が進んでいる.試験中の外観から,鋼材のFSWに見られる攪拌部の赤熱などは見られず,比較的低温での加工にも関わらず,十分な攪拌により接合が可能であると思われる. Fig. 16~18に非攪拌部(初期材と同様の組織),撹拌されているところの外周から半径1/4のところ,撹拌中心のEBSD観察結果を示す.初期は10µm超の平均粒径であり,赤色のγ相,KAM値も低い値となっている.が,半径1/4および中央では,撹拌により,加工誘起変態によってα相になり,KAM値も大きくなり,微細化が進行しているのが分かる.ただし,撹拌部1/4のところでは,上面付近のみに大きなひずみが入っており,内部は結晶粒(a)IPF (ND) (b)Phase (c)KAM Fig.16■Result of EBSD observation (undeformed region) (a)IPF (ND) (b)Phase (c)KAM Fig.17■Result of EBSD observation (1/2 of radial direction in deformed region) は,初期荷重が低い場合,荷重上昇及び突き合わせ面の変形は,見られなかった.初期荷重が高過ぎる場合は,荷重上昇は見られたが,接合部中心に欠落が生じた. ても接合に成功した. 度が得られた. 織の攪拌および結晶粒の微細化を確認した. ■) 編者■社団法人■溶接学会■発行者■馬場信:摩擦攪拌接合―■■■のすべて―,( ■■■)■ 4■結言■FSWによるマイクロ接合の基礎的知見を得るために,板厚0.1 mmの薄板(SUS304)について,摩擦攪拌突合せ点接合を行った.その結果,以下の知見を得た. (a)IPF (ND) (b)Phase (c)KAM Fig.18■Result of EBSD observation (center of deformed region) − 130 −

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