助成研究成果報告書Vol.35
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表4ステント強度特性表3バルーンの物性値(4)図6バルーン内の圧力プロファイル図7 ステント拡張後の血管内部の半径方向変位(1.5秒後)と相当応力分布(1.0秒後)図7に最適設計したmodel_1及びmodel_2のステントそれぞれに対して,バルーン収縮後(t=1.5s)でプラークの最も厚い部分に生じた半径方向変位と,最も高い圧力をバルーンに加えた時点(t=1.0s)で血管に生じる相当応力分布を示す.血管壁に生じる相当応力はmodel_1のほうが小さく,プラークの変位はmodel_2のほうが大きくなることが分かる.C01[MPa]C10[MPa]ρ[kg/m3]ν[-] 最大変形方向変位:0.0613mm(a) model_1最大変形方向変位:0.142mm(b) model_2 model_2のほうがプラークに残る変位が大きいため,より狭窄を改善する能力が高いと考えられる.一方,最大圧力時に血管に生じる相当応力が高いことから,血管を傷つける可能性も高いと考えられる.血管壁の弾性や破断応力は,動脈硬化の進行程度や加齢とともに変化する事がPrendergastら4)により報告されている.Prendergastら4)最適化形状最適化形状ト形状をそれぞれ図5(a),図5(b)に示す.3・3ステントの拡張解析拡張前のステントの外側にプラークを有する血管を模した円筒を置き,ステント内部に配置したバルーンに最大0.9 MPaの圧力を図6に示す時刻歴に沿って加えた.なお,バルーンの厚さは0.12 mmであるとした.圧力はバルーン内側に均一に負荷し,1.0秒間でバルーンの拡張,0.5秒間でバルーンの縮小を行った.バルーンは超弾性体と仮定し,2パラメータのMooney-Rivlinモデルにより定義した.表3に,解析に用いたバルーンの超弾性係数を示す.ステントの材料はSUS316Lステンレス鋼とし,強度特性を表4に示す.バルーンとステント間,ステントと血管壁間,およびステントとプラーク壁間には摩擦は生じないものと仮定し解析を行った.さらに,プラークと血管は一体となってConstantnameBalloonYoung’sModulusE[GPa]193変形するものとした.1.03Poisson’sratioDensity0.317750最大相当応力:0.0103MPa最大相当応力:0.112MPa3.69YieldStressσY[MPa]Tangentcoefficient[GPa]1.8210− 117 −

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