助成研究成果報告書Vol.35
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図7:(a) 励起波長を短波長から長波長に沿って3 MHz/msの速度で掃引した時の出力光コム強度の変化.(b) 掃引中に発生する光周波数コムの様子.詳細は本文に解説している. 図9:9.6 GHzの自由スペクトル領域を持つMgF2微小光共振器を用いて生成した高速繰り返し光パルス列 7.エルビウムドープ微小光共振器の作製とレーザ発振の実現 図2の右側の写真で示した,エルビウム(Er)ドープ微小光共振器を用いた自励発振を目指した取り組みについて図8:ソリトンコムの光スペクトル.挿入図はスペクトルの長期安定性. 本研究で最も重要な目標であった,微小光共振器を用いた光周波数コムにおいて,高速な繰り返し光パルスを得ることに成功した.この光源をレーザ加工にもちいることで,先に挙げた多くの課題を解決できるものと期待される. 9.6 GHzのFSRを有する微小光共振器を用いて,ソリトンコムを生成し,その出力を高速なフォトダイオードで測定した結果が図9である.時間波形から,FSRに一致する9.6 GHzの繰り返しの光パルスが得られていることがわかる. 報告する.前節で紹介した光周波数コムは連続光を入力し,連続的にFWMを生じさせて光コムを得る.つまり,外部入力光が必要となる.それを解決するためには,自励発振しつつモードロックパルスを得るシステムが必要である.そのためには,まずは利得を有する微小光共振器を作製しなくてはならず,我々はErをSiO2にドープしつつWGM微小光共振器を作製することとした. そのためには,良質なErドープSiO2膜をSiウェハ上に形成する必要があり,我々はTEOSと呼ばれるゾルゲルプロセスを用いて膜を形成することにした.膜の形成方法を図10の上段に示す. ロプロセスを用いて共振器を形成した.得られる共振器の表面はなめらかであり,低いしきい値でレーザ発振が得られることが期待される. 図10:(上段)ゾルゲルプロセス.(下段)作製したゾルゲル膜をレーザリフロプロセスによってトロイド微小光共振器を作製 Siウェハ上に形成した膜は,図10の下段に示すように,通常のシリカトロイド微小光共振器と同じく,レーザリフ− 107 −

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