naem citemhtimµ[aR ssenhguor R]3.1.2 試験結果図8は,同定したµdを示す.潤滑剤を用いた条件では,どのダイス素材でもμd≒0.1となった.また,目視では,どの試験片にも凝着は確認されなかった.一方,無潤滑では,HAP40>SNP-03>RT53の順にµdが大きくなり,SNP-03とHAP40では試験片に焼付きが生じた.3.1.3 考察図9は,冷間RC型摩擦試験後の試験片形状および表面外観を示す.無潤滑では,SNP-03およびHAP40で凝着が生じた.特に,SNP-03の無潤滑成形後の試験片では,テーパー部と軸部の一部に酸化膜のはく離が生じた.また,HAP40の無潤滑成形後の試験片は,Sp=2.7mmとしたが試験片テーパー部に酸化膜のはく離が生じた.したがって,酸化膜のはく離はテーパー部で生じた後に,軸部に伝播すると推察される.また,テーパー面の筋状に見える酸化膜のはく離は,マイクロクラックの成長6)によって説明することが可能であるが,軸部の酸化膜のはく離に関してはその限りではない.図10は,試験後のテーパー部表面の観察結果を示す.(a)のRT53の無潤滑成形された試験片テーパー部の拡大写真からは,テーパー部には軸方向に伸びた線条痕が生じていたが,酸化膜のアブレシブ摩耗と考えられる.一方,図9冷間RC型摩擦試験後の試験片形状図10テーパー部表面の様子(b)では,酸化膜が残存している様子が観察される.Temperature before forging [°C]Heating temperature [°C]Punch stroke [mm]Punch speed [mm/s]LubricantThickness of oxide film [µm]図11は,レプリカ法によって測定したダイス内径部の算術平均粗さを示す.ダイスの表面粗さはRT53 < SNP-03 < HAP40 の順に大きくなっていた.この傾向は,図8に示す無潤滑成形の場合と一致していた.したがって,無潤滑成形の大きな摩擦係数は,nibの材質ではなく表面粗さによるものであると推察される.また,潤滑剤を使用した場合の摩擦係数は,RT53 > (SNP-03≒HAP40)であった.これは,潤滑剤とミクロプールの関連7)で説明可能である.3.2温間RC型摩擦試験3.2.1試験内容3.1節で大気酸化によって酸化膜を形成させると,冷間鍛造でも凝着を抑制できることが確認できた.次に,試験片を温間域まで加熱し,チタン合金の温間鍛造におけるトライボロジー特性を調査した.ネットシェイプが要求されるチタン合金の温間鍛造では,液体ガラスのような膜厚の大きな潤滑剤の使用は難しく,また耐熱温度の低い油性潤滑材も使用できない8).3.1節と同様,大気酸化によって試験片の表面に酸化膜を形成させ,無潤滑による温間のトライボロジー特性を検証した.表2は試験条件を示す.ダイスの素材として,3.1節の結果よりSNP-03,HAP40は凝着の恐れがあるため,RT53のみを用いた.また,試験片の加熱条件は,昇温30 s,保持1 minで昇温後空冷し,所定の試験片温度になる約5 s前にダイス内に装填した.3.2.2試験結果図12は,成形後の試験片を示す.また,図13は,温度ごとに求めたµdを示す.20°Cでは,膜厚0.08,0.10μmともに凝着痕は見られなかった.150°Cでは,0.08µmではテーパー部で凝着痕が見られたが,0.10µmでは凝着痕は見られなかった.300°Cでは,0.08, 0.10µmともにテーパー部で凝着痕が見られたが,0.08µmでは試験片軸部でも凝着痕が見られ,そのうちの1つは試験片全体に凝図11レプリカ法によるダイス表面の算術平均粗さMoS2RT53SNP-03HAP40(a) RT53, 無潤滑Former oilNot used(b) HAP40, 無潤滑0.60.50.40.30.20.10RT53SNP-0320203.75Not used (Only oxide film)0.08 / 0.10表2 温間RC型摩擦試験の試験条件300400HAP401502006007500.10− 66 −
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