助成研究成果報告書Vol.34
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3.国際会議概要 4.国際会議の中止 1.開催日時 2.開催場所 謝 辞 キーワード:準安定βチタン合金、超弾性、β安定化元素 令和2年5月20日(水)〜令和2年5月22日(金) Hotel Voronez I, Brno, Czech Rep., EU この国際会議は1992年から毎年開催されている国際会議で、EUの大学および会社の金属材料研究者を中心に、世界中から金属材料研究者が参加している。 1992年に行われた第1回の会議は、鉄冶金と鉄鋼生産に焦点が当てられ、講演数は13でポスターセッションは行われないという小規模なものであった。 参加人数も、世界から集まったとはいえ、110名というものであった。昨年には、第28回国際会議METAL 2019として、2019年5月22日から24日まで、伝統的な開催場所であるチェコ共和国のブルノで開催された。 27か国から423名が会議に参加した。EU加盟国からの参加者が多数を占めたが、日本や韓国などのアジアの国々など、他の地域の国からの参加もあった。144の口頭発表講演と250のポスター発表が行われた。 本年度も、昨年同様の規模の国際会議となることが見込まれていた。本年度の国際会議は、トピックにより6つのセッションとポスターセッションに分けられる予定であった。6つのセッションは、以下の通りである。 Session A - Advanced Iron, Cast Iron and Steelmaking Session B - Metal Forming Session C - Steel Products – properties Session D - Modern Trends in Surface Engineering Session E - Non-Ferrous Metals and Alloys Session F - Economics and Management of Metallurgical Production 筆者は、「Phase Stability and Mechanical Properties of Metastable Beta Ti Alloys with Different Beta Stabilized Element」と題し、Session E - Non-Ferrous Metals and Alloysで、以下の内容で発表する予定であった。 筆者らは、β相の相安定性に応じて超弾性および低弾性特性を示す準安定βTi-Cr-Sn-Zr合金を開発し、研究してきた。 Cr、Sn、Zrを同時添加するといずれの元素もβ安(2019年度 国際会議等参加助成 AF-2019073-X2) 新潟工科大学 工学科 教授 村山 洋之介 定化元素として機能するが、Crがβ安定化元素として最も強い効果を示す。Crのような典型的なβ安定化元素は他にもあり、本研究では、準安定βTi-Cr-Sn-Zr合金のCrをMo、Nb、Ta、Vに置き換え、β安定化元素の違いが、β相の相安定性と超弾性および低弾性特性にどのように影響するかを調査した。 Ti-x-6Sn-45Zr(x = Cr、Mo、Nb、Ta、V)合金のヤング率は、各β安定化元素添加量とともに減少および増加し、それぞれ独自の添加量でヤング率の最小値を示した。ヤング率の最小値の大きさはβ安定化元素により異なるが、最も大きな値のTa添加でも60GPaという低弾性を示した。最小ヤング率を示すTi-x-6Sn-45Zr(x = Cr、Mo、Nb、Ta、V)合金は、いずれも応力誘起マルテンサイト変態を示したが、その逆変態による超弾性特性は、応力誘起マルテンサイト変態と競合するすべり変形との兼ね合いで決まり、β安定化元素の種類により大きく異なるものとなった。 2019年の年末から中国武漢市で始まった新型ウイルス(COVID-19)の感染が、世界中に拡大したのを受け、METAL2020の主催者は3月、開催地であるチェコ共和国の強い指導の下に、会議の中止を発表した。すなわち、参加者が一堂に会しての会議は中止し、投稿された論文に関しては、審査プロセスを経た上で国際会議論文集として出版するというものであった。 筆者は、天田財団国際会議等参加助成(AF-2019073-X2)の援助により参加し、研究成果を発表する予定であったが、このような会議の中止を受け、国際会議METAL2020への参加を取りやめるに至った。参加の取りやめにより、すでに支払っていた航空運賃等のキャンセル料が発生し、航空運賃と現地宿泊費のキャンセル料を天田財団国際会議等参加助成より支払わせて頂いた。 公益財団法人天田財団2019年度国際会議等参加助成によるご援助(AF-2019073-X2)により、国際会議METAL2020に参加する予定でありましたが、新型ウイルス(COVID-19)感染の拡大により取りやめとなりました。しかし、これに伴う航空運賃のキャンセル料などに助成金の使用を認めて頂きました。ここに深甚なる謝意を表します。 − 318 −Phase Stability and Mechanical Properties of Metastable Beta Ti Alloys with Different Beta Stabilized Element

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