図3 加工熱処理を施したLA143合金、種々のMg合金およびAl合金における降伏応力と密度の関係1)。(p)および(s)は析出強化型合金および固溶強化型合金をそれぞれ意味する。 図2 LA143合金加工材の室温圧縮試験から得られた応力-ひずみ曲線1)。破線と繋がる図中の数字はチャネルダイ内冷間多軸鍛造における総加工量を意味する。 図4 LA143合金加工材のEBSD解析結果1,2) 図4に各LA143合金加工材のEBSD解析結果を示す。加工量の増加に伴い、結晶粒の微細化が進行していることが明らかとなった。図5に示すWAXS解析の結果から、ブラッグ間隔1.7 nm程度の非常に微細な周期構造を形成していることが明らかとなった。以上より、加工熱処理を施したLA143合金の優れた力学特性は微細な結晶粒とナ示しており、本合金は他の合金と比較してもσsが大きく 優れた強度-軽量性のバランスを有していると言える。また本合金は加工量に因らず99%の圧延を施しても破壊せず、優れた展性を有していると言える。 3.実験結果 3.1. Mg合金の特性1-3) 図2にLA143合金熱処理材における圧縮変形挙動の加工量依存性を示す。加工量の増加に伴い降伏強度が増加することが明らかとなった。図3にLA143合金および典的なMg合金とAl合金における降伏強度と密度の関係を示す。軽金属材料の強度として、単位密度当たりの降伏応力(比降伏応力σs)が重要となる。本研究におけるLA143合金で最も降伏応力が高い加工量96.9%ではσs=263であった。図中の破線はσs=263となる降伏応力と密度の関係を− 216 −
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