助成研究成果報告書Vol.34
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 MM処理された純鉄粉末(MM_Fe)については,CS法により厚膜を形成可能であることが確認された.一方,SUS410L粉末(MM_SUS)については,未処理粉末と混合した場合でも成膜困難であることが確認された.  CS皮膜に冷間圧延を施した場合,圧延中に皮膜がはく離することが確認された.このことから,冷間圧延の適用は困難であることが明らかとなった.  熱間圧延の適用可能性を検討するため,MM_Fe皮膜に対し電気炉による熱処理を施した.その結果, 800°C以下の熱処理温度においてナノ結晶を維持できることが確認された.  MM_Fe20皮膜に対し,800°C以下の3種類の温度条件下で放電プラズマ焼結(SPS)処理を施し,引張試験に供した.その結果,740°Cにおいて引張強さが最も高くなり,一般的な純鉄の引張強さの約4倍に相当する約835 MPaを達成した.一方,処理温度によらず低謝 辞 参考文献 延性を示したことから,今後改善を図っていく必要がある. 本研究は,2018年度天田財団奨励研究助成(若手研究者)(AF-2018038-C2)を受けて実施されたものであり,ここに記して感謝の意を表す.また,EBSD分析は東北大学大学院工学研究科附属先端材料強度科学研究センターが所有する装置を使用させていただいた.関係各位にはここに感謝する. 1) Yinmin Wang, Mingwei Chen, Fenghua Zhou, En Ma: Nature, 912-914 (2002), 419. 2) 飴山惠, 中谷仁, 川畑美絵:傾斜機能材料論文集, 1-6 (2018), 32. − 197 −

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