− 16 −塑性加工塑性加工キーワード連絡先メールアドレスキーワード連絡先メールアドレス[応用分野]同志社大学 理工学部機械システム工学科 教授[応用分野] AF-2018007-B2一般研究開発助成AF-2018008-B2一般研究開発助成塑性加工強ひずみ加工,集合組織,成形性,リジングhmiyamot@mail.doshisha.ac.jp板材成形,プレス加工張出し加工性,エリクセン試験,初等解析n.kamikawa1978@gmail.com宮本 博之紙川 尚也強せん断変形によるニオブ管の集合組織改善と高成形性化エリクセン試験により得られる荷重・変位曲線の定量解析高純度ニオブ製のシームレス管の液圧成形性向上を最終目的として、ミクロ組織と集合組織とに及ぼすTCP法の影響を調査した。比較材として409L鋼も加えた。二つの材料はBCC金属で、室温から融点まで変態点を持たないという共通の特徴を有する。そのため、回復が早く再結晶しにくいために製管過程で最後まで凝固組織の影響が残りやすい。TCP加工は最大3パスまで行い、そのあとに熱処理を行って再結晶させた。その結果、ニオブ管および409L管ともにTCP加工のパス数の増加とともにr値は増加した。また、管の長手方向および円周方向について引張試験を行った結果、両者とも破断伸びが向上し、特に円周方向の伸びの増加が顕著であった。これは長手方向に伸びた不均一組織が解消されて均一組織になったためと考えられる。409L鋼についてはTCP加工を加えることによりリジングが低減されて、液圧成形性が向上したことが確認された。プレス加工用低炭素鋼板SPCEに対してエリクセン試験を行い、得られる荷重・変位曲線に及ぼすパンチ直径および試験片板厚の影響を系統的に調べた。荷重・変位曲線の変位を、試験開始から最大荷重点までの均一変位と、最大荷重点から貫通割れ発生までの局部変位に分類して整理したところ、均一変位はパンチ直径にのみ比例して増加する一方で、局部変位は試験片板厚にのみ比例して増加するという関係があることを見出した。また、パンチ直径で規格化したエリクセン値が、試験片板厚とパンチ直径の比に比例して増加する関係があることも明らかにした。さらに、初等解析を適用することにより、エリクセン試験により得られる荷重・変位曲線の予測式を構築することにも成功した。これらの結果は、異なる試験条件で得られたエリクセン値を一義的に評価し直接比較することのできる手法として有効である。
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