助成研究成果報告書Vol.34
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図4は熱間鍛造用素材を製造するために,表1においてロール周速度を2.5m/s~3.2m/sの間で変化させて厚板を製造しようと試みた場合の板厚計測の一例である.図1に示した横型ロールキャスターを用いて,板厚10㎜程度の厚板が製造できていることを示している.表1示した低速度の条件では厚さ10mm程度の板材が連続鋳造されている.鋳造材は,図5に示すようにAl含有量が高いため比較的金属光沢があり,表1に示した条件では得られた板材の両面ともにはクラック等の欠陥も肉眼では見られない.横型ロールキャスターを用いて10㎜程度の厚板を製造することができた. [℃] 595 3.実験結果 3・1 鍛造用素材の板厚および表面性状 2・2 実験材料および実験条件 表1に実験に用いた高濃度Al含有Mg合金の種類と実験条件を示す.実験に使用した高濃度Al含有Mg合金はAM系のMg合金のAl含有量のみ10%~13%まで変更し,AZ系のMg合金においては,Al含有量を11%~13%まで変更している.また,図2に示すロールキャスターを用いて一工程でクラッドを製造する場合には,AM100とA1050を用いてクラッド製造実験を行っている. 表1 実験に用いた高濃度Al含有マグネシウム合金 Experiments 2・3 板厚の計測および温間圧縮試験 図3に実験で得られた板材の板厚計測箇所を示す.また,得られた鋳造材の温間圧縮試験を行うため,実験で得られた鋳造まま材から,直径4.5mm,高さ7mmの円筒試験を切り出して圧縮試験を行うことで,温間成形性を評価した. 図3 板厚の計測箇所 図5 鋳造されたMg-13 mass%Al-0.2 mass%Mn 3・2 ロールキャスト材の組織観察 図6(a),図6(b)および図6(c)は,表1において連続鋳造されたMg-13%Al-0.2%Mnの上ロールとの接触部,板材中央部および 上ロールとの接触部,の各位置における組織を示している.図5に示した鋳造材は肉眼では欠陥は確認できないが,200倍程度の光学顕微鏡による観察では,上ロールおよび下ロールとの接触部分に小さな空孔が確認できる.図7に組織の拡大図を示している. 図6(a) 上ロールとの接触部(V=2.9m/s) 図4 鋳造まま材の板厚計測の一例 (ロール周速度V=2.5m/s) (ロール周速度V=2.5m/s) Materials Mg casting Mg-11%Al-0.2 %Mn Mg-12%Al-0.2 %Mn Mg-13%Al-0.2 %Mn Mg-11%Al-1.0 %Zn Mg-12%Al-1.0 %Zn Mg-13%Al-1.0 %Zn Mg-10%Al-0.2 %Mn A1050 Clad casting Liquidus temperature Pouring temperature [℃] 600 591 596 587 592 587 592 581 586 574 579 595 600 657 660 Roll speed [m/s] 3.2, (6,9,12) 3.1, (6,9,12) 2.9, (6,9,12) 2.5 2.5 2.5 8 8 − 127 −CD

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