助成研究成果報告書Vol33
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5.知的デジタルプレス加工システムの提案6.結言 謝辞参考文献図図1199 ススラライイドド上上昇昇時時ののパパンンチチ離離れれのの有有無無調調査査5・・1シミュレーション技術との融合本研究で開発したシミュレータは,金型内部の情報取得には有用であるが,金型内蔵センサで得られた情報はセンサを内蔵する場所に限定され,金型内部すべての情報の可視化になっていない.また,これらの情報から素材の変形形態を推測するには十分とは言えない.すなわち,プレス加工における金型内部の可視化を実現するためには,センサ情報(ハードセンシング)だけでは難しく,さらに実験モデルに合わせたプロセスシミュレーション(ソフトセンシング)を行い,ハードセンシングとソフトセンシングの融合が必要となる.図20に本研究プロジェクトで提案するハードセンシングとソフトセンシングの融合によるプロセス可視化の概要を示す.センサ情報を用いてシミュレーションの各種材料・プロセス条件を補完しつつ,センサ情報では得られない素材の応力・ひずみ分布や金型との接触状態などプロセス情報をより忠実にシミュレートすることを可能にする.第2章の動的摺動摩擦係数や第3章での素材変形の速度依存性をシミュレーションに反映することによって,シミュレーション結果の信頼性向上につながるが,今後オンラインでの補間技術の開発が必要となる.図図2200 ソソフフトトセセンンシシンンググととハハーードドセセンンシシンンググのの融融合合 5・2プレス加工IoTプラットホームコンセプトプレス加工のプロセス見える化さらに知能化を実現するには,プレス加工の特殊性に対応した金型内蔵センサ技術,機械動特性評価センサ技術,さらに信号の処理技術,塑性加工の知識に基づく情報処理技術,ネットワークやデ1)楊明・西村尚:サーボプレスの高度利用技術とその応ータベース技術の融合が必要となるなど幅広い分野の学問と知識が必要とする.図21に知能化プレス加工のためのIoTプラットホームの概要を示す.金型内蔵センサと機械内蔵センサ及びこれらのセンサ情報を統合するインターフェース,機械・金型統合処理システム,複雑な変形を伴うプロセス情報の抽出処理システム,インターネットを介したソフトセンシングシステム,知識ベース及びプロセス制御システムから構成される.ハードセンシングとソフトセンシングの融合,AIに基づく情報の抽出と知識ベースへの蓄積,さらにセンシング情報及び知識ベースの情報を用いたプロセス制御によって,知的デジタルプレス加工の実現になる.本研究では,IoTプラットホームの要素技術である機械動特性,金型内動特性を計測評価するセンサ技術,シミュレーションと融合したソフトセンシング技術の開発を行った.図図2211 ププレレスス加加工工IIooTTププララッットトホホーームムのの概概要要 本研究では,板材成形における素材と金型との界面力の動特性を計測評価するセンシング技術を開発し,素材と金型との接触状態や摺動摩擦のその場観察が可能な板材成形シミュレータを製作した.シミュレータを用いたモデル実験によって,摺動摩擦の動特性など大変重要な知見が得られた.また,機械動特性見える化のためにセンシング技術,シミュレーションと融合したソフトセンシング技術の開発を行った.今後は,これらのセンサ情報を統合的に処理する知的センシング技術やAIを利用したビッグデータ処理技術などを開発し,プレス加工IoTプラットホームを構築し,プレス加工のIoT化の実現,さらに知的デジタルプレス加工システムの実現にむけた研究開発を進めたい.本研究は公益財団法人天田財団重点研究開発助成(平成29年度)の支援を受けて行われたものであり,同財団に深甚の謝意を表す.また,モデル実験用金型開発は日本鍛圧機械工業会の産学連携事業の助成を受けており,この場を借りて感謝の意を表す.用事例,塑性と加工,55-645(2014).2)村上智広・楊明・來住裕:ねじ駆動サーボプレスの打抜き振動解析と振動抑制のための最適条件予測,塑性と加工,58-675(2017).− 64 −

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