キーワード:レーザーアブレーション,レーザープロセス 会場ホテル裏のビーチ 謝 辞 風光明媚な観光地で開かれ、日本で初めての会議が開催されてから今回は15回目となる。今回は米国主催でハワイ州マウイ島にて、右の写真のようなビーチ横に隣接するリゾートホテルで開催された。写真右側の岬付近には海亀が生息するような非常に綺麗な場所で行った。開催時の直前に関東地方を台風が直撃したこともあり、日本からの多数の参加者が遅れる様な中で始まった。 発表項目はレーザーアブレーションを行う応用で占められ、超短パルスレーザー照射によるナノ周期構造形成、超短パルスレーザーによるレーザー超高速現象、アブレーションを利用したPLD(Pulsed Laser Deposition)成膜法、液中レーザーアブレーションによるナノ粒子作成、近年盛んに研究が推進している3Dプリンティング技術、レーザー医療応用など、非常に多岐に渡っていた。参加者は太平洋側である日本、米国、中国に加え欧州諸国からの参加もあったが、太平洋の中央で開催されているためか、欧州から直接参加の人数は割と少なかったように感じた。日本からの参加者はNEDOプロジェクトでレーザー加工が現在精力的に行われていることもあり、学生の参加者を含め比較的多い割合であった。全ての口頭発表はシングルセッションで行われ100件弱の発表があった。残りは200件弱のポスターセッションと言うことで4日の夕刻に開催された。 発表はUK、Kazanskyによる透明材料であるガラス内部へのLIPSS構造を形成から始まった。これは内部へのLIPSS構造形成を記憶媒体への展開を進めているとのことだった。また、近年フェムトレーザー照射によるLIPSS形成において長手方向のアスペクト比を大きくする報告がいくつかあり、産業応用の面からも非常に興味深いと感じた。報告者(屋代)はPLDによるジルコニア表面上へのアパタイト成膜の生体応用材料への結果を報告した。通1. 開催日時 2019年9月8日~13日 2. 開催場所 アメリカ合衆国、ハワイ州、マウイ島、カウナパリ 3. 国際会議報告 COLA (International Conference on Laser Ablation) は2年おきに開催される、レーザーアブレーションを用いる全ての研究項目が対象とされている会議である。毎回、産業技術総合研究所 電子光技術研究部門機械システム工学科 (平成30年度 国際会議等参加助成 AF-2018246-X1) 主任研究員 屋代 英彦 バンケットにて(中央右中腰が報告者) 常のPLD成膜では最適な水蒸気圧力でも加水分解と500℃までのアニーリング温度では結晶化が80%までのしか変化しない結果を示した。この原因としてプルームの可視化から圧力上昇により成膜される粒子の粒度分布の大型化、付着粒子の表面から加水分解を示し、高機能成膜にはアブレーション粒子の小型化が必須である結果を示した。 本会議はパルスレーザー、特にレーザーアブレーショに携わる内外の研究者が集結し、情報収集と研究成果報告には非常にふさわしい会議であった。この様な会議への参加を助成していただいた「公益財団法人天田財団」に対して大変感謝いたします。 − 457 −第15回レーザーアブレーション国際学会(COLA2019)
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