助成研究成果報告書Vol33
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キーワード:精密工学,塑性加工,生産工学 3.国際会議報告 3・1 目的 2.開催場所 くにびきメッセ(島根県松江市) ASPEN(Asian Society for Precision Engineering and Nanotechnology)は,アジア地域における精密工学とナノテクノロジーのための学会で,各国および地域の学会や組織の連合体として構成されている.現在は,日本,韓国,中国,台湾,香港,シンガポール,オーストラリアが理事会に参加し,隔年で国際会議を開催している.10年ぶりに日本で開催されるASPEN2019には,各国より358名の研究者が参加し,高いレベルの研究発表が行われた.バンケットなどを含め,新しい産業環境と今後の研究開発方向について話し合う良い機会となる.この分野の若手研究者の技術交流の場としても大きな意義を持っている. 3・2 会議の概要 ASPENは2007年に日本,中国,韓国を中心に設立され,現在は,日本,韓国,中国,台湾,香港,シンガポール,オーストラリアが理事会に参加し,隔年で国際会議を開催している.日本では,2009年に北九州で精密工学会が主催して国際会議を実施した.アジア地域は精密工学の分野で,最大の市場を持ち,研究者も最大規模となり急激に成長している.ASPENでは特に若手の研究者の相互連携を重視して,若手研究者のネットワークを作ることに成功している. ASPEN2019は,島根県松江市くにびきメッセで開催された.各国より358名(日本:182名,中国:74名,韓国:39名,台湾:33名,香港:8名,その他)の参加者が集まった(図1),会議では,272件の発表(キーノート講演:7件,オーラル講演:189件,ポスター講演:76件)があり,高いレベルの研究発表が行われた.発表内容は,精密機械工業の発展に寄与する加工・計測・制御に関する科学技術,およびそれらの基礎となる理工学の分野全体がターゲットとなっていた.40件以上の発表が,国際的な協力1.開催日時 2019年11月12日(火)~11月15日(金) 東京大学 大学院工学系研究科 精密工学専攻 (平成30年度 国際会議等準備及び開催助成 AF-2018055-V2) 教授 高増 潔 で行われており,この分野の国際協力が進んでいることが示された.また,発表者は,30歳以下が60%以上を占め,平均年齢は31歳で,若手の発表が大部分となっている. オープニングでは,ファナック株式会社榊原氏の講演が行われ(図2),セッションでは,韓国,中国,台湾,香港,シンガポール,オーストラリアの各国からキーノート講演が行われた. 図1 集合写真(くにびきメッセ) 図2 オープニングの様子 − 441 −8th International Conference of Asian Society for Precision Engineering and Nanotechnology (ASPEN2019)

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