図10. 図9(b)の接合部の拡大写真。 図9. 2枚の石板の突き合わせ接合: (a) 照射前、(b) 照射後。 謝 辞 参考文献 とが確認されたので、石材の接合を試みた。試料としてホームセンターで購入したガーデニング用の“みかげ石”に似せた石板を用いた。いずれにせよ、石材であるので主成分はシリカ(SiO2)となる。図9に2枚の石板を突き合わせて接合した試料の (a) 照射前、(b) 照射後の写真を示す。レーザー出力は168 W、掃引速度は0.45 mm/sであった。照射強度は60 kW/cm2、照射フルーエンスは60 kJ/cm2に相当する。スポット径は0.6 mmφであるため、照射強度は35 kW/cm2となる。掃引速度4.5 mm/sの場合、フルーエンスは約4 kJ/cm2に相当する。また、図10にガラス化した接合部の拡大写真を示す。別の“みかげ石”でも照射を試みたが、安定的に接合を行うことができた。 4.まとめ 高輝度ファイバーレーザーを用いて建築部材等のレーザー加工を試みた。CWレーザーとガルバノスキャナを組み合わせることで、塗膜の除去から石板の溶融接合まで様々な加工を実現することができた。ファイバーレーザーがもつ安定性、堅牢性を活かすことで、屋外での利用を想定した新たなレーザー加工の市場が開けてくるものと期待される。 本研究の一部は公益財団法人天田財団平成29年度一般研究開発助成により実施されたものであり、ここに感謝の意を表します。 1) 永井香織:「建設現場におけるレーザー加工-レーザーノンスリップ工法-」, レーザー研究, 3388 (10), pp.744-748, (2010). 2) 永井香織、ウィグナラージャ・シバクマラン、松井勇:「レーザによる石材の微細加工」, セッコウ・石灰・セメント・地球環境の科学 1111 (313), pp.513-517, 2004-11-01. 3) 永井香織、杉本賢司:「CO2レーザによる竹床の炭化処理」, レーザー研究, 3311 (1), pp.63-67, (2003). 4) 永井香織、市原英樹、ウィグナラージャ・シバクマラン:「レーザ照射によるゼオライトモルタル表面のガラス化に関する研究」, 日本建築学会構造系論文集, 547, pp17-21, (2001). 5) M. Kobayashi, Y. Horikoshi, K. Nagai:” Study on Banboo Floor panel Cutting by CO2 Laser”, SPIE Vol.3887, pp.262-269 , (1999). 6) K. Nagai, H. Hattori:” Study on Rock Excavation with Laser”, SPIE.Vol.3887, pp.277-286, (1999). − 392 −
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