助成研究成果報告書Vol33
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キーワード:レーザプレーティング,樹脂めっき,3Dプリンティング 秋田県立大学 システム科学技術学部 機械工学科 (平成29年度 一般研究開発助成 AF-2017222) 教授 鈴木 庸久 Fig. 1 レーザプリンティングの概念図 Fig. 2 レーザプレーティング構成 1.研究の目的と背景 Fig. 2に,石英ロッドを用いてめっき液中のレーザ伝搬小型化,高機能化を目指す3D-MIDデバイスの製造では,LDS法による樹脂自由曲面への金属パターニング技術が用いられている.LDS法の課題は,特殊な樹脂を用いなければならないこと,レーザでの活性化後にめっき処理を行う多段階プロセスであること,設備が高額であることである.そこで,我々は,Fig. 1に概念図を示す,直接樹脂にめっき被膜を形成できるレーザプレーティング1),2)に着目し,金属3Dパターニングの研究を進めている.レーザプレーティングのプロセスは,はじめにレーザによる急速加熱による核生成が起こり,その後,レーザの定常加熱によるめっき反応が促進されると考えられている1). 先行研究では,レーザプレーティングによるポリ塩化ビニル(PVC)へのニッケル(Ni)析出が可能であることを示した3).しかし,レーザ照射による基板温度の変化とNi析出の関係が明らかになっていない.また,液面のゆらぎにより,Ni析出形態が変化するという課題があった. 本研究では,無電解ニッケルリン合金(Ni-P)めっき浴中に設置した基板へレーザ照射したときの基板表面の温度変化,温度分布などを測定し,Ni析出の条件を考察した.さらに,液面のゆらぎによるレーザ伝搬長の変化を防ぐために,石英ロッドの端部をめっき液に浸漬させ,めっき液中のレーザ伝搬長を制御したときの焦点距離,基板温度の変化を調べた. 2.実験方法 長を制御したときのレーザプレーティングの構成を示す.レーザ光源には,波長980 nmの連続発振ファイバ結合レーザ(Civil Laser製LSR980H-FC-6W)を用いた.レーザ光は,コリメートレンズで並行光にした後,集光レンズで基板表面(PVCあるいはシート熱電対)に集光させた.− 341 − 樹脂上への金属3Dプリンティングを目指した レーザプリンティングに関する研究

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