助成研究成果報告書Vol33
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1点目を進行方向に長い楕円形に変更し実験を行ったところ,1点目で発生していた剥離を抑制することができた.また,スクライブ加工の最高走査速度が円形状の場合より20mm/s向上した. (1) 円形2点照射実験から,1点照射よりも高速化に有利であり,最高v=80 mm/sでドライ割断することができた.また,熱源間隔は20 mmから35 mmの領域で成功率が高く,間隔が40 mm以上になると成功率が低下することが明らかになった. (2) 応力拡大係数解析から,レーザを2点照射させたガラスはフルカットになり得るが,実際の実験ではフルカットにはならなかった.これは,1点目の照射によって発生した微細なき裂によって,2点目が熱拡散した為と考えられる. (3) 前述の1点目の加熱点における問題を解決するために,(4) 1点目を進行方向に長い楕円にした場合,反りの発生は,2.5mm以下の場合はランダムな位置で発生し,それ以上の長さであれば,初期スクライブ先端部において発生した.今後は,この反りの発生と2点目の加熱点で発生する剥離を抑制する方法について,検証する必要がある. 5.結 言 これまでの研究から以下のことが明らかになった. 1) 森田英俊, レーザ誘起熱応力を利用した脆性材料の非接触除去加工技術の可能性, レーザ加工学会誌 22-1(2015). 2) 宇土誠一, 田平剛大, 平成27年度 佐世保高専卒業研3) 岡本弘之,線形破壊力学入門,培風館(1976). 4) SCHOTT社,B270特性表. 5) 山根正之, 和田正道, 寺井良平, 小川晋永, 安井至, 国分可紀, 近藤敬, ガラス工学ハンドブック, 朝倉書店(1999). 6) O. V. Mazurin,Handbook of Glass Data,Elsevier Science Ltd 256(1983). 7) Dingyu Li, etc, Temperature dependence of the three-point bending fracture behavior of soda-lime-silica glass with surface scratch, Journal of Non-Crystalline Solids, 409(2015). 究論文集(2015). 参考文献 − 336 −

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