助成研究成果報告書Vol33
318/466

3.実験結果 3・1 レーザ照射条件の影響 を0.5 mm/sで走査して,長さ約20 mmの領域を浸炭した.浸炭処理の効果を確認するために,照射部の断面組織観察および炭素濃度分布測定を行った. 図2に,異なる出力のレーザを照射し,浸炭を試みたサンプルの外観を示す.いずれのサンプルも,レーザ照射部は試料のほぼ中央付近で,写真の左から右に向かってレーザを走査した.600 Wのレーザ光を照射したサンプルでは,表面の変色はほとんど認められず,サンプルを十分に加熱できていないことが示唆される.一方,640 Wおよび700 Wのサンプルでは,レーザ照射部は明らかに変色しており,ガラス窓越しでのレーザ照射であっても,サンプルが十分に加熱されていると考えられる.800 Wのサンプルでは,レーザ照射部は変色しているが,640 Wや700 Wのサンプルと比べて,全体的に金属光沢が認められた.なお,レーザ照射後は,いずれの条件においてもプラスチック容器が溶けることはなかった. 次に,レーザ照射後に表面の変色が認められ,その特徴が異なる640 Wおよび800 Wのサンプルにおいて,レーザ照射部を拡大し観察した.それぞれのサンプル表面のSEM写真を図3に示す.640 Wのサンプルにおいては,表面研削時の加工跡が認められることから,サンプル表面が溶融する温度域までは加熱されていないことがわかる.一方, (a)600 W (c)700 W 図2 レーザ照射後 図3 レーザ照射後のサンプル表面拡大写真 のサンプル外観 (a) 640 W (b) 800 W (b)640 W (d)800 W − 316 −

元のページ  ../index.html#318

このブックを見る