4.まとめ 謝 辞 参考文献 生体材料を生体内で溶けず長期間骨形成を促し、早期かつ強固な骨固着を行うためには緻密、高純度、高結晶性のハイドロキシアパタイト膜が必要であると考えPLD法でもそれを可能にするエクリプス法での成膜を試みた。この方法でアブレーション時に発生する液滴を排除した結果、0.15TorrのH2Oガス圧力において400℃以上の基板温度に設定することで緻密、高純度、高結晶性ハイドロキシアパタイト膜が成膜可能なことを実証した。同時にこの様にして得られた成膜は結晶化に伴う基板の温度上昇で膜の密着性も大幅に向上することが確かめられた。これらの結果は生体材料を早期かつ強固な骨固着が期待でき生体材料にレーザープロセスが大きく貢献できると期待できる。 エクリプス法はモデル実験としては非常に精度高く理想的な条件を再現できた。しかし、アブレーション粒子の大多数の液滴を排除し、その成膜レートは通常の障害物がないPLD法に比べて格段に劣るものであった。今後はエクリプス法に関わらず、小径粒子のみを放出できるようなアブレーション粒子発生の機構と可能にするレーザー照射条件を把握できるような研究を行う。 本研究を遂行するにあたり、協力していただいた産総研、欠端雅之氏、伊藤敦夫氏、梅林信弘氏、大矢根綾子氏、茨城県立医療大学、六﨑裕高氏に感謝いたします。また、本研究は公益財団法人天田財団(AF-2017214)レーザプロセッシング研究の助成金、AMED(橋渡し研究シーズA16-81)助成を受けて実施されました。同財団に感謝いたします。 1) Pulsed Laser Deposition of Thin Films, Edited by D.B.Cjroseu and G.K.Hubler John Wiley & Sons, Inc. 2) 2)C.M.Cotell, et al. J. Appl. Biomaterials 3 (1992) 87. 3) 本津茂樹、レーザー研究、第28巻、第7号、P407-412. 4) 小林ら、プラズマ・核融合学会誌、第76巻、第11号、P1145-1156. 5) 青木秀希、驚異の生体物質アパタイト、医歯薬出版 − 308 −
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