− 29 −塑性加工塑性加工キーワード連絡先メールアドレスキーワード連絡先メールアドレス[応用分野]広島県立総合技術研究所 西部工業技術センター 生産技術アカデミー 製品設計研究部 部長[応用分野]大阪産業技術研究所 物質・材料研究部 研究員AF-2017033一般研究開発助成AF-2017034一般研究開発助成塑性加工,スプリングバック矯正,意匠部品ベンディング,インクリメンタル,薄板鋼板s-abe86183@pref.hiroshima.lg.jp水素貯蔵材料摩擦撹拌プロセス,チタン合金,水素吸蔵合金y-kimoto@omtri.or.jp安部 重毅木元 慶久汎用ツールによる金型レスの逐次曲げ成形技術の開発摩擦攪拌プロセスによるチタン系ナノ組織水素吸蔵合金の創製曲げ加工を施しながら徐々に加工位置を変更することで,従来の曲げ加工ではできない自由度の高い曲げを実現する“薄板鋼板の逐次曲げ加工”を提案する。本加工では,薄板鋼板の曲げを施す経路を自由曲線にでき,かつ経路上の曲げ角度を任意に変更できる加工が可能となる。この逐次曲げ加工を実現するにあたり,薄板鋼板へ押し込む量を増減することで,曲げ深さを制御できる“曲げツール”,および曲げジグと薄板鋼板の相対位置を制御する“曲げ機”を開発した。この曲げツールを取り付けた曲げ機を用いて,板厚0.6mmの鋼板を用いた曲げ加工のトライアルを行った。その結果,加工経路や押込み量を変えるだけで,自由度の高い複雑な曲げ加工を実現できた。また,この逐次曲げ加工の様子も,市販の生産設計解析ソフトウエアを使うことで,計算機上で計算できることを示した。チタン系水素吸蔵合金の高速で低廉な製造法として,摩擦攪拌プロセス(FSP)の活用を試みた.下記1)〜3)の検討を進め,技術的課題を明確化した.1)鋳塊から板材を切出してFSP により改質する工程を検討したが,TiFe 鋳塊が難加工材であり,実用化困難と判断した.2) FSPにおける攪拌部の温度,圧力,塑性流動をTiとFeの合金化,TiFe化合物の生成促進に利用できるかを確かめるべく,Ti板,Fe板の突き合わせ部の上下から回転ツールを挿入し突き合わせ部を攪拌する両面摩擦攪拌プロセス(DSFSP)による水素吸蔵合金の生成を試みたが,重複パスにより攪拌部の均質化を進めるにあたって,ツール(回転工具)の寿命の問題が顕在化した.3) 高融点材料用摩擦攪拌ツール材の候補となり得る3元系合金を見出した.
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