助成研究成果報告書Vol33
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( )aPM力応称公 図7 ECAP加工を施したAl-Al3Ti複相材料のモデル材料を造形するために用いた3次元像: (a)-Al母相,(b)Al3Ti粒子,(c) -Al母相とAl3Ti粒子を組合わせた3次元像. 図8 3Dプリンタにて作製したECAP加工Al-Al3Ti複相材料のモデル材料.白色樹脂はABSで-Al母相に相当し,黄色樹脂はPLAでAl3Ti粒子に相当する.また,黒矢印方向は,圧縮試験時の圧縮方向である. 00図9 3Dプリンタにて造形したECAP加工Al-Al3Ti複相材料のモデル材料の応力-ひずみ曲線. 次に,このモデル材料のヤング率を複合材料の理論式から推算する.過去の研究において,立方体の形状である硬幅方向は,ECAP加工方向に対して垂直方向とした.その結果,ECAP加工を施したAl-Al3Ti複相材料のヤング率は,70 GPaであった. そこで,シリアルセクショニングにて得られたAl3Ti粒子の3次元構築データから3DプリンタにてAl-Al3Ti複相材料のモデル材料を作製し,モデル材料によるECAP加工Al-Al3Ti複相材料のヤング率の評価の可能性について検討した. 3・3 ECAP加工Al-Al3Ti複相材料のモデル材料の造形とヤング率の評価 本研究では,ECAP加工を施したAl-Al3Ti複相材料におけるAl3Ti粒子の3次元構築像を用いて,モデル材料造形用のAl3Ti粒子および-Al母相のSTLファイルを作成した.なお,ファイルサイズの問題から,図6に示す3次元構築像の一部を切り出すことでSTLファイルを作成している.図7(a)および(b)は,それぞれモデル材料造形に用いた-Al母相およびAl3Ti粒子の3次元像である.併せて,-Al母相およびAl3Ti粒子を組合わせた3次元像を図7 (c)に示す.本研究では,母相側のSTLファイルおよび粒子側のSTLファイルを用いて,3Dプリンタにてモデル材料を構築した.また,-Al母相をABSおよびAl3Ti粒子をPLAとして造形している.それによって得られた造形物の外観写真を図8に示す.図8から分かるように,図7(c)に示すようなモデル材料を造形することができた.さらに,結果を示していないが,造形物の断面を見てみると,粒子と母相の界面には大きな空孔が存在していなかった.よって,3Dプリンタを用いることで,ECAP加工を施したAl-Al3Ti複相材料のモデル材料を作製することに成功したことがいえる. そこで,3Dプリンタにて作製したECAP加工Al-Al3Ti複相材料モデル材料に対して圧縮試験を行い,それによってモデル材料のヤング率を測定した.圧縮方向は,図8中の黒矢印方向である.図9は,圧縮試験にて得られた応力-ひずみ曲線である.この応力-ひずみ曲線から,モデル材料のヤング率は1.07 GPaであることが分かった. 6050403020100.020.060.04公称ひずみ0.080.10− 245 −

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