図7 曲げ角を徐変する押込み経路とその加工品 図5 最終のローラ押込み深さと夾角の関係 図6 曲げ角度の変化 図8 押込み経路による加工品形状の影響 ム製)で形状計測を行い,長手方向断面の形状評価を行う. 図5に,最終押込み深さを変えた場合の中央断面における夾角をプロットしたグラフを示す.夾角と最終押込み深さはほぼ比例関係となった. 最終押込み深さ18mmの加工品に対して,長手方向の断面位置における夾角をプロットしたグラフを図6に示す.加工品の形状内での最大ずれ角度量は2.83degであった. 固定側端部付近での曲げが浅くなるのは,曲げ機の構造上,ワーク固定機構と曲げツールが衝突するため,ワークの端部まで加工ができないことが原因である. 次に,従来のベンディングマシンでは加工できない曲げ角度を徐変する加工トライを行う. 曲げツールの押込み深さは,経路の開始端から70mm地点までは0mmとし,そこから徐々に押込み深さを増やし,110mm地点までに規定押込み深さにする.この規定押込み深さのまま30mm進むとまた押込みを徐々に減らし,押込み深さを0mmにもどす加工経路とする. 押込みピッチは1mm,最も押込みが深い部位の最終押込み深さは6mm,8mm,10mm,12mm,14mmの 5条件とする.各条件における繰り返しの最後に通る押込み経路を図7上に示す. 図7下に加工品を示す.最終押込み深さを大きくするほど,最深部での曲げ角度は深くなった.また,最終押込み深さが6mmと浅い曲げでも,浅いエッジが立ち,キャラクタラインのような特徴のある曲げを局所的に付与できた. 次に,最終押込み深さ14mm,押込みピッチ1mmとして,急激に押込む経路1と,緩やかに押込む経路2の異なる2種類の押込み経路の加工を実施した. 押込み経路1を図8上に,経路1で加工した加工品形状を図8左に示す.また,経路2を図8下に,経路2で加工した加工品形状を図8右に示す.なお,図8に示す加工品形状は,三次元測定器で計測し,計測結果データを等高線表示したものである. 押込み経路により傾斜を示す等高線が大きく変わり,形状に変化を持たせることができた. 2・5 曲線曲げの解析 直線曲げ機によるトライ結果から,曲線曲げ加工も可能と判断し,曲線曲げ機の開発に着手した.開発の前段階として,曲線曲げ特有の課題を洗い出すために,曲線曲げの加工計算を行う.この計算には,有限要素解析のソフトウエアPAM-STAMP(仏,ESI社製)を使用する. 計算で使用する曲げツールモデルを図9に示す.これは − 235 −
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