助成研究成果報告書Vol33
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4.結論 参考文献 謝 辞 本研究はコールドスプレー法によってCNT等の機能性ナノ材料を高濃度に含む複合材料膜合成の効率を上げる手法を開発する事を目的として,ナノ機能材料を混合した際の衝突速度の変化,同混合濃度と膜の堆積効率の関係を調査し,炭素系ナノ材料がラバルノズル内で粒子とノズル内面での摺動を抑制し,衝突速度を上げる効果があること,ナノ材料は衝突時に金属等の粒子の塑性変形を阻害することで膜の堆積効率を下げることが明らかとなった.この結果を受け,膜の堆積と膜へ導入されるナノ材料の高濃度化を実現する為,CNTをニッケルでメッキした粒子を作製し,これをコールドスプレー法に適用し,投射することで元素濃度比で60 at.%を超える炭素が導入された高濃度CNT含有複合材料膜が実現できた. 今後,本塑性変形層のナノ機能材料への適用によって,他のナノ機能材料についてもコールドスプレー法により,高濃度での複合材料への導入が期待できる. 本研究は公益財団法人天田財団による研究助成により実施する事ができた.これらのコールドスプレー法による複合材料膜の作製及び粒子速度の計測においては,スター タック株式会社の成田 章氏に多大なるご協力を頂いた.また,本研究への関係各位へ深く,謝意を申し上げる. 1) 榊和彦: 溶射学会, 47 (2010), 113. 2) 榊和彦: 表面技術, 63 (2012), 541. 3) S. R. Bakshi, V. Singh, K. Balani, D. G. McCartney, S. Seal, A. Agarwal: Surf. Coatings Technol. 202 (2008), 5162. 4) T. Matsumoto, T. Komatsu, K. Arai, T. Yamazaki, M. Kijima, H. Shimizu: Chem. Commun. 7 (2004) 840. 5) K. Enomoto, S. Fujiwara, T. Yasuhara, H. Murakami, J. Teraki, N. Ohtake: Jpn. J. Appl. Phys. 44 (2005), 24. 6) N. Ata, N. Ohtake, H. Akasaka: J. Therm. Spray Technol.26 (2017), 1541. 7) 日本機械学会編 機械工学便覧 基礎編. 8) D.-S. Lim, D.-H. You, H.-J. Choi, S.-H. Lim, H. Jang: Wear 259 (2005), 539. 9) 小川 和洋: 表面技術 63 (2012), 548. 10) F. Wang, S. Arai, M. Endo: Carbon 43 (2005) 1716. − 227 −

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