助成研究成果報告書Vol33
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図9 AZ31合金(焼なまし材)のビッカース硬度 4.まとめ ][ 度硬 スー カ ッビ 図7 板厚変化率とビッカース硬度の測定 % 率 化変 厚板 図8 AZ31合金(焼なまし材)の板厚変化率 (1960),669 120[kPa]130[kPa]130[kPa]120[kPa]謝 辞 参考文献 次に,加工後のAZ31合金の板厚変化率とビッカース硬度を調べた.具体的には,エポキシ樹脂に埋め込んだ試験片を中央部で切断し,図7(a)に示す測定点9カ所(1~9)について試験片断面の板厚を測定した.また,図7(b)に示す測定点5か所(a~e)についてビッカース硬度を測定した.まず,板厚変化率については,図8に示すように未処理材,焼なまし材いずれにおいても板厚が減少することが分かった.この結果は,塑性変形の過程で試験片には主として引張力が作用していることを示している.したがって,本研究で実施した衝撃水圧成形をAZ31合金に適用した場合,自由張り出し成形が成されることがわかった.また,ビッカース硬度は図9に示すように,未処理材,焼なまし材いずれも加工前硬度(HV55程度)よりも高硬度であることが分かった.硬度上昇の主因は塑性変形による加工硬化であると考えられる. (a) 板厚変化率の測定点(9カ所) (b)ビッカース硬度の測定点(5か所) 10) 西山卯二郎・井上卓・田中示:精密機械,27-4(1960),199 本研究では,高ひずみ速度域でのMg合金を対象とした新しい塑性加工技術を提案するための基礎的知見の集積に取り組んだ.得られた結果を以下にまとめる. (1)空気圧(打ち出し圧力)により,水中衝撃波強度ピーク圧力を制御できることを確認した.また,打ち出し圧力120~250 [kPa]の範囲では,打ち出し圧力とピーク圧力は線形関係にあることが分かった. (2)衝撃水圧成形法でAZ31合金の自由張り出し成形加工が可能である. 本研究は,公益財団法人天田財団の一般研究開発助成(AF-2017026)により実施されたものであり,心より深く感謝の意を表します. 1) 相田収平・田辺寛・須貝裕之・高野格・大貫秀樹・小林勝:軽金属,50-9(2000),456 2) 真鍋健一・下村修:軽金属,56-10(2006),521 3) 高津正秀:軽金属,54-11(2004),493 4) 金子純一・菅又信・沼政弘・西川泰久・高田秀男:日本金属学会誌,64-2(2000),141 5) 森謙一郎・辻浩和:塑性と加工,48-552(2007),41 6)大年和徳・永山知史・勝田基嗣:軽金属,53-6(2003),239 7) 長谷貴之・川智明・池尾直子・向井敏二:軽金属,66-5(2016),258 8) 高松正誠:高圧力, 9-6 (1971), 29. 9) 西山卯二郎・井上卓・田中示:精密機械,ⅩⅩⅪ,1111) 高松正誠:圧力技術,13-1 (1975), 21 12) 山田敏郎・可児弘毅:日本複合材料学会誌,4-3(1987),93 打ち出し圧力,打ち出し圧力,測定点焼なまし材の硬さ測定点打ち出し圧力,打ち出し圧力,− 200 −

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