助成研究成果報告書Vol33
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W 05 φ64の部分軟化ブランクのパンチ荷重-ストローク量曲線を図9に示す.成形荷重は硬質領域が最も広いT6材のときに最も高く,W材のときに最も小さくなっている.図10 2種類の破断形態 (a) パンチ肩破断 (■■■/■■ =1.6, D0= 80), (b) 縦壁部破断(■■■/■■=1.4, D0= 82) 形態を図10に示す.硬質領域比■■■/■■が1.6,1.8の部分パンチ肩部での破断を示した.一方,硬質領域比■■■/■■が図7 各種成形法の限界絞り比の比較 RDLNk /daol hcnuP RDLDin/Dp= 1.8Din/Dp=1.6Din/Dp=1.4Din/Dp=1.2802.42742.24641.94621.88図8 軟化領域の異なるブランク材の限界絞り比 4035302520151050図6 各種成形法の成形限界での成形品写真 図9 様々な部分軟化領域のブランクを用いた対向液圧成形時のパンチ荷重-ストローク曲線(D0= 64) 3.実験結果 3・1 限界絞り比に及ぼす成形法の影響 LDRは,T6材を用いた対向液圧成形のLDRと比べ,0.48向上し,全域溶体化ブランクと比べても0.30向上している.さらに硬質領域を増やしていくと逆にLDRは低下を慣用法の絞り成形法(DD),対向液圧成形法(HDD)および部分軟化成形法(THTB),部分軟化対向液圧成形法(HDD of THTB)の4種類の成形法において,各々限界絞り比(LDR)を求めた.結果を図6に示す.ここで,比較試験である深絞り成形および対向液圧成形は,T6材を用いての成形試験であり,部分軟化成形および部分軟化対向液圧成形では,硬質領域比■■■/■■■1.4の部分軟化ブランクを用いた.また,図7に各成形法でのLDRの結果を比較してグラフに示す.T6材は,深絞り成形ではLDRが1.88と低く,対向液圧成形でもLDRは1.94と成形性の向上はほとんどない.それに対し,部分軟化成形では,2.24と成形性が大きく向上しており.さらに部分軟化対向液圧成形では2.42となり,深絞り成形と比較してLDRが0.54向上している.以上のことから,部分軟化熱処理と対向液圧成形の組み合わせで,成形性が大きく向上することが分かった. 3・2 成形性に及ぼす溶体化領域の影響 図8に,異なる溶体化領域の部分軟化ブランクを用いて対向液圧成形を実施したときの各々のLDRを示す.ブランク中央に硬質部を存在させることで,LDRは向上し,硬質領域比■■■/■■が1.4の部分軟化ブランクを対向液圧成形したときに最も成形性が向上した.■■■/■■■1.4の部分軟化対向液圧対向液圧成形部分軟化始め,■■■/■■が1.8のように硬質領域が広い場合,成形性部分軟化したブランクは,硬質領域比■■■/■■の値が小さく向上にあまり効果がないことが確認できた. なるほど,成形荷重も小さくなっている.これは,軟化領域が広いとフランジ部が軟質部のみで構成されるようになり,全域溶体化ブランクと同じ変形抵抗で縮みフランジ変形をするためであると考えられる. また,部分軟化対向液圧成形時に見られる2通りの破断軟化ブランクを用いた成形では,図10(a)に示したようなLDR2.6 2.5 2.4 2.3 2.2 2.1 2.0 1.9 1.8 1.7 1.6 1.5 1.88DD深絞りDDブランク径成形限界HDDTHTB(Din/Dp=1.4)2.241.94HDD(T6)THTB(Din/Dp=1.4)HDD of THTB(Din/Dp=1.4)(a)2.6 2.5 2.4 2.3 2.2 2.1 2.0 1.9 1.8 1.7 1.6 1.5 2.122.42HDD of THTB(Din/Dp=1.4)− 195 −2.422.362.36T6Din / Dp = 1.8Din / Dp = 1.6Din / Dp = 1.4Din / Dp = 1.2W1510Punch stroke/ mm(b)2.061.94T630202535

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