µmµmµm図7電界研磨をかけたロールの様子.図5に,圧延ロール面に転写したフォトレジストのパターンを示す.デザインした4種のパターンを全て得ることができた.以後は最小と最大の細かさである300と900dpiパターンに注目する.いずれもリング形状の輪郭が明瞭である.解像度は,まだ余裕があることが伺えた.図5(a)は切削痕(細かな縦縞)が残った圧延ローラに300dpiパターンを転写したときの結果である.図5(b)と5(c)は面を研磨した場合の結果である.切削痕は無くなっている.図6は,ウェットエッチングを深さ2µmを狙って行ったローラ面である.図5(a)の切削痕が残った圧延ローラでの結果である.フォトレジストの無い領域でエッチングが進み,凸リング形状が得られた.図6(a)の光学顕微鏡写真ではエッチング面が茶色に観察されているが,表面粗さの100 µm100 µm100 µm100 µm300600400900dpiRing patterns100 µm+1.99-4.369+1.30-2.72550 µm((aa)) (b)(b)(a)図6 研磨無しロール面をエッチングして得た300 dpiリング形状の(a) 光学顕微鏡像と(b) 白色干渉計で得た高低マップ.(c)(a)(b) 図8電界研磨したロール面のリング.(a) 300 と(b) 3.結果り付け後,水でPVAを溶解し,60 ℃で10分間の追加ベークを行った.(5)立体サンプル上にパターニングが済んだレジスト膜が得られ,これを現像した.レジストパターンが円筒面上に得られる.(6)50℃に温めた塩化第二鉄液(東亞合成社)にSUS304圧延ロールを2分間浸し,ウェットエッチングを行った.(7)残ったレジストパターンはアセトン溶剤を使って除去した.図4の模式図は図3のステップ(3)の状態を示す.基材表面は肉眼では鏡面であるが,直線状の研磨痕が若干ある.研磨によってレジストパターンが,初期位置から流れてずれる不具合が減った.増加を示す.エッチング量は,液と基材の化学反応の頻度に依存することに加え,SUS304基材が完全に均一ではなく組織構造を持つことが影響している.図6(b)に示すように,高倍率の白色干渉計で測定すると,エッチング面から50 µm図5 リング形レジストパターン(左から研磨無しロール面への300dpiパターン,研磨したロール面への300と900dpiパターン).+1.52-3.77900 dpi パターン.の良質な反射光が得られないため,黒表示(データ無しの意味)されている領域が多い.これは最初に手作業で研磨したロールでも同様である.そこで,ロールを電界研磨し,エッチング面の表面粗さを低減した.電解研磨液はリン酸80%,硫酸15%,添加剤5%で,ロール全体に対して20Aで20秒の処理を3セット行った.電界研磨を心持ち程度で留めたのは,微細パターンの消失を避けたためである.3・1微細パターン付き圧延ローラ図7は,電界研磨までを施して得た圧延ローラの写真である.ロール面にある縦縞は,パターンのデザインが異なる領域に対応する.左側から300, 400, 600, 900 dpiのリングアレイが並ぶ.この圧延ローラを用いて,室温にてアルミ板の冷間圧延を行った.3・2アルミ板と圧延条件アルミ板に微細パターンを転写した.板は鏡面仕上げのもの(アルミライ社,アルミ素地板FS003, 表面:最高光沢XL,板厚0.5mm)を利用した.板材表面は顕微鏡レベルで筋が見られるが,表面粗さは筋に平行方向で0.007− 189 −
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