助成研究成果報告書Vol33
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2・2 供試材料および試験片 図2 ハーバート硬さ試験システム.(a)ハーバート硬さ試験機S25C,S35C,S45C,S55C,およびモリブデン鋼SCM415,SCM435およびSCM440のφ13mmの丸棒を用意する. 丸棒から図3に示すJIS14A号引張試験片を切り出す.この引張試験片の標点間距離は50 mmである.同様の試験片を各材料から3本ずつ切り出す.図3に示すように,引張試験片のつかみ部の一部を切断し,得られた円柱をさの写真,(b)システム全体の模式図. を介してSUS304製ハーバート硬さ試験機本体に取り付けられている. 試験機の揺動周期は中央部のバランスウェイトを垂直方向に動かすことにより調整が可能であり,試験機の左右のバランスはアーム部のバランスウェイトを水平方向に動かすことにより調整が可能である. ハーバート硬さ試験機上部には,揺動角度検出のためレーザ光を受ける反射板として,ステンレス製板材が取り付けられている. ハーバート硬さ試験システム全体の模式図を図1(b)に示す.試験台の上に設置された試験片上にハーバート硬さ試験機を載せる.ハーバート硬さ試験機を初期角度に傾け,ソレノイドで固定する.ソレノイドを用いてハーバート硬さ試験機の固定を解除しハーバート硬さ試験機を揺動させる.ハーバート硬さ試験機の角度の時間変化は調べるために,2つのレーザ変位センサ(KEYENCE製IL-100)を用いてレーザ変位センサ-反射板間の距離を検出する.検出されたデータをアンプユニット(KEYENCE製IL-1000,1050)を介してデータロガー(GRAPHTEC製GL200)に収録する.得られた変位データをパソコンに取り込み,揺動角度に変換する. 力学的特性の異なる供試材料として,機械構造用炭素鋼図3JIS14A 引張試験片. 図4ハーバート硬さ試験用試験片の製作. らに軸方向と平行に切断する.これにより得られる約30mm×10mm×8.3 mmの板材をハーバート硬さ試験に用いた. 2・3 実験方法 (1) 引張試験 万能試験機にJIS14A号引張試験片を取り付ける.試験片に伸び計を取り付け,クロスヘッド速度0.5 mm/minの引張試験を行う.引張試験中の伸びおよび荷重を記録し,力学的特性の評価に用いる.同一の試験片に対して3回の引張試験を行う. (2) ハーバート硬さ試験 ハーバート硬さ試験片の測定面を#1200まで耐水研磨紙を用いて研磨し,アセトン洗浄により測定面の油分を取り除く.試験片を試験台の上に設置し,試験片の上にハーバート硬さ試験機を載せる.ハーバート硬さ試験機を30°傾けた状態で,ソレノイドを用いて固定する.揺動角度検出機構の準備を整えて,ハーバート硬さ試験機を解放する.試験片上で揺動するハーバート硬さ試験機の揺動角度の時間変化を測定する.ハーバート硬さ試験機の自由減衰曲線からハーバート硬さをもとめる.同様の硬さ試験− 136 −

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