助成研究成果報告書Vol32
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− 33 −塑性加工塑性加工AF-2016037一般研究開発助成AF-2016039一般研究開発助成塑性加工マグネシウム合金,キンク変形yamasaki@gpo.kumamoto-u.ac.jp医療デバイス,エンボス加工エンボス加工,高分子超薄膜sunami@tokai-u.jp熊本大学 先進マグネシウム国際研究センター 准教授東海大学 工学部・機械工学科、マイクロ・ナノ研究開発センター 専任講師山崎 倫昭砂見 雄太マグネシウム合金の塑性加工におけるキンク変形機構の解明とその応用表面修飾による高分子超薄膜の高機能化とその応用長周期積層構造相(LPSO相)を強化相とする高強度Mg-Zn-Y合金開発され,国内外から大きな注目を集めている.LPSO相とは,hcp-Mg構造の底面に周期的に積層欠陥とその欠陥部への溶質元素の濃化が生じている特異相であり,この結晶塑性異方性の強さは強度を担うこともあれば延性発現の妨げになることもあり,LPSO相の延性発現に関する基礎的知見を得る必要性がでてきた.そこで本研究ではLPSO相に見られる特異な塑性変形「キンク変形」の機構を解明するために主にSEM-EBSDやTEMを用いてキンク界面近傍の転位構造について調査した.その結果,Mg-Zn-Y合金中に見られるキンク変形はその格子回転軸により<100>回転型,回転型,<0001>回転型の3種類に分類されることがわかった.また,前二者はそれぞれ,底面転位の単一辷りと多重辷りによって形成されていることが明らかになった.近年,創傷被覆材として高柔軟性や高接着性を有する膜厚100ナノメートル以下の高分子超薄膜(ナノシートととも呼ぶ)に注目が集まっている.ナノシートは接着剤を使用せず物理吸着のみで複雑な表面の皮膚や臓器に貼り付けることができる.そのため,止血治療および二次感染を防ぐ保護治療のような医療分野での活用が増えるとともに,患者の負担を軽減し,治療することが可能である.本研究では,エンボス加工を施した基板のPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムを用いてナノシートの表面修飾について実験的に検討した.その結果,スピンコート法を用いることにより,簡便にハニカム構造体を有するナノシートを作製することに成功した.これらは構造体を変更しても容易に作製することが可能である.

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