− 16 −塑性加工塑性加工AF-2015002一般研究開発助成AF-2015004一般研究開発助成熱間せん断せん断,熱間穴あけ,ホットスタンピング,工具寿命,セラミックス,コーティングKoga@nit.ac.jp電磁気応用製品(モータ・リアクトル等)集合組織,磁化容易軸,鉄心motozuka@gifu-nct.ac.jp日本工業大学 機械工学科教授岐阜工業高等専門学校 機械工学科准教授古閑 伸裕本塚 智ホットスタンピング用熱間せん断工具の開発塑性変形で集合組織を付与した鉄粒子による圧粉体の開発冷間せん断に比べ衝撃荷重などの低下が期待できる熱間せん断においても,いずれのセラミックス製工具も加工途中で割れが発生し,工具としての利用は困難であることがわかった.これに対し,耐熱皮膜をコーティングした工具による熱間せん断においては,被加工材の工具への凝着防止効果や,基材硬さの付着力向上効果が確認できた.しかし,熱による膨張や収縮,さらには荷重負荷による変形により,冷間加工に比べ早期に皮膜の剥離が発生する現象が認められた.このように剥離が発生すると同部への被加工材の凝着が助長し,工具の凝着摩耗が促進されてかえりが増大する現象や,凝着物との接触により切口面が悪化する現象が認められた.本実験において評価したコーテッド工具のなかで,AlCrSiNコーテッド工具は,上述したような現象が発生しずらく,安定した加工が行えることが判明した.この理由は,AlCrSiNが他の皮膜に比べ耐熱性に優れていることに加え,他の膜に比べ弾性変形量が大きいためと考察した。高周波における磁気的特性に優れる圧粉鉄心の性能改善に寄与する、(001)集合組織を有する鉄粒子の圧粉体開発に取り組んだ。集合組織の形成過程を分析・評価した結果、粉砕中の鉄粒子は、粉砕球によって圧縮もしくは多方向圧延様式で変形を受け、集合組織を形成することを明らかにした。ひずみ取り焼鈍に伴う集合組織の変化を分析・評価した。回復によって、粉砕によって増加した001周辺の極密度がわずかに増加することが分かった。再結晶段階では001周辺の極密度は低下した。しかし、再結晶後の結晶方位は完全なランダムではなく、むしろ粉砕後の結晶の配向状態をかなりの割合で維持した。得られた鉄粒子をトロイダル形状に成形した。鉄粒子は、その偏平形状のために成形型内で粒子配向すると同時に、その偏平面に配向されている[001]磁化容易軸をトロイダル方向に配向させた。以上より、(001)集合組織を有する圧粉鉄心を創出することに初めて成功した。
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